アボット前首相の度重なる政府批判に堪忍袋切れる

エンチ与党議員がアボット議員辞職を要求

 トニー・アボット前首相は、2015年後半にマルコム・タンブル現連邦首相を支持する自由党議員により、首相の座を追われた。その際に、「自分はレッキング・ボールではない。保守連合政権を危うくする行動は取らない」と約束していた。しかし、それ以後には保守連合内の超保守議員の支持を取り付けようとしたり、ことあるごとにタンブル政権の批判をメディアに語るなどしてきており、前労働党政権でジュリア・ギラードに首相の座を奪われたケビン・ラッド氏が同じように労働党政権を危うくする行動を続け、ついに政権交代に至ったことと比較されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 4月18日には、連邦自由党ベテラン議員のウォレン・エンチ氏が、「アボット氏は、政府批判をやめられないなら議員辞職をしろ」と要求するに至った。

 エンチ議員は、「アボット氏が民放などを使って大々的に政府批判のコメントをするのは政府にダメージを与えるばかりだ。批判があれば、党内で主張すべきだ。彼は首相としてその貢献で記憶されるか、それとも党内破壊分子として記憶されるか、後者ではないか」と語っている。

 アボット氏は、シドニーの放送局の聴取率の高い番組にレギュラー出演し、政府批判を続けている。これに対して、エンチ議員は、「アボット氏は首相の座を失った時に政府を背後から撃つことはしないと約束したではないか。今彼がやっていることは、彼がやらないと約束したことばかりだ。非常に残念なことだ。アボット氏の言動は、タンブル現首相に対する意趣返しとしか思えない。アボット氏は公開の場で言うのは自分の選挙区の問題だけにしておけばどうか。全国的な場で政府批判をしていると、政府にとって大きなダメージだ。しかし、バックベンチ議員というのは自分の選挙区の問題を語るものではないのか」と語っている。

 また、アボット氏がNSW州のセーフ・スクール・プロジェクト廃止を称賛したことについても、エンチ議員は、「セーフ・スクールはアボット氏が首相だった時に導入したプロジェクトだが、もう忘れたのか」と皮肉っている。
■ソース
Tony Abbott’s criticisms of Government prompts calls for his resignation

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