ABC放送、シドニー首都圏鉄道内部文書入手

西部などサービス削減で北部のサービス増強

 現在建設中であり、開通すれば民間運営になるメトロの列車運行を円滑にするため、シドニー首都圏西部や中部海岸地域などの列車運行本数削減が検討されていることが、ABC放送が情報の自由法(FoI)によって入手したNSW州政府の内部資料で判明した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 資料では、北部線に新しく急行列車を走らせるが、ペンリス方面のラッシュアワー時の本数を減らし、また、輸送容量を25%引き下げるため、ラッシュアワー時の混雑率が高まるとしている。

 ABC放送ではFoIに基づくこの資料の公開のため、「Transport for New South Wales」と3年にわたって法廷に訴えるなどしてきてようやく手に入れたとしている。

 2016年、アンドリュー・コンスタンスNSW州運輸相は、「200億ドルのメトロ・プロジェクトで鉄道網全体にわたる増強を達成する。ペンリス、ブラックタウンなど衛星都市圏とシドニーとの列車運行もより速くなり、本数も増える」と発表しており、マイク・ベアード前州首相も同様の発言を繰り返していた。

 ABC放送は、この時刻表変更は、エッピング=チャツウッド線の運営を引き継ぐ民営化メトロの運行を円滑にすることであり、その影響が鉄道網全体に将棋倒しに波及し、ワイヨン、ゴスフォード、ニューカッスル方面も、チャツウッド、ストラスフィールドなどのルート変更があり、北部、南部、インナーウェスト、西部などが大きな影響を受けるとしている。

 ABC放送は、元レールコープ・ゼネラル・マネージャで時刻表編纂部長を務めたことのあるディック・デイ博士に問い合わせ、「ペンリス方面のサービスを減らす理由は、おそらく需要の伸びる北部線列車をストラスフィールドに迂回させるため、競合するペンリス方面の列車本数を減らすことにあるのだろう」とのコメントを紹介している。

 また、サンディ・トーマス鉄道コンサルタントの意見として、「この運輸省と鉄道当局の計画では輸送容量の拡大は望めないのではないか。計画にあるような変更をするためには信号や線路のインフラストラクチャに大規模な増強工事が必要だ」との考えを紹介している。また、両者とも現実には将来的にさらに時刻表に大きな手直しを必要になるだろうとしている。
■ソース
Western Sydney’s peak-hour train services could be cut, while North Shore may benefit

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