ハンソン議員、ABCの秘密録音放送停止命令断念

裁判所、裁判費用を負担するよう同議員に命令

 ワン・ネーション党幹部らの会合を秘密に記録した録音物を同党の元職員がABC放送に提供、ABC放送がこれを放送した後、同党のポーリン・ハンソン連邦上院議員が、ABC放送と元職員を相手取って、今後秘密録音物を放送しないよう差し止め請求を行い、NSW州最高裁はこれを認めた。しかし、その後にABC放送が、すでに放送した分以外に秘密録音物を持っていないと陳述したことで、ハンソン議員はABC放送に対する訴訟を断念し、訴訟対象を元職員のみに絞った。これにより州最高裁はハンソン議員に対して、ABC放送の裁判費用を負担するよう命じた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ABCテレビの時事番組「7.30」は、同党幹部の会話の秘密録音物を放送、同党幹部の違法または非倫理的行為の疑惑を引き起こした。その後、ハンソン議員は6月8日に同党内秘密録音物放送の差し止め請求を行い、その上で同録音物の放送禁止命令を求めていた。

 ABC放送に対する訴訟断念の後、同党元財政担当者のイアン・ネルソン氏に対しての訴訟は継続している。ネルソン氏に対する差し止め命令は6月15日午後4時に失効するが、ハンソン議員は継続を請求している。

 一方、ネルソン氏のジェームズ・クレミン法廷弁護士は事務弁護士が預かっている1本を除き、すべての録音物を破棄したと陳述しており、クンク判事は、「係争にかかる問題は、録音物が実際に破棄されたかどうかだ」としている。

 同様の報道を行ったABC放送の「Four Corners」については、電波放送を管理するACMAが、「秘密録音物の放送は秘密録音の禁止よりも公共の利益が優先する」と判断している。
■ソース
Pauline Hanson abandons case against ABC over secret tapes, forced to pay legal costs

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