ASIO、ANUに「寄付者は中国共産党関係」警告

大学、不動産開発富豪の百万ドル超の寄付断念

 2016年、オーストラリア国立大学(ANU)は、オーストラリア国内の不動産開発業者の中国人富豪から100万ドルを超える寄付の申し出を受けたが、豪政府の国内情報機関、ASIOから、同富豪は中国共産党との関係の濃い人物との警告を受けたため、寄付の受取りを断念、断ったと伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 中国共産党政権との関係が噂されるオーストラリア国籍、非国籍の中国人からの政治献金は保守連合、労働党とも巨額にのぼり、寄付は大学などの研究機関にも多額が流れている。しかし、ABC放送とフェアファクス・メディアの共同調査で、国内中国人団体、留学生組織などを通じて中国共産党の豪内政干渉が激しくなっていることが明らかにされた。また、外国人の政治献金問題もクローズアップされ、連邦議会では労働党が外国政府が豪国内で影響力を拡張している問題の調査を要求。首相以下の閣僚が、労働党の偽善と反論している。

 メディアの共同調査は、中国共産党との関係が言われている2人の中国人富豪をチャウ・チャク・ウィン博士とフアン・シアンモ氏と名指しており、2人で670万ドルの政治献金が与野党に流れた。また、ASIOのダンカン・ルイス局長が労働、自由、国民3党に「政治献金はひも付きの可能性大」と警告した後にも1億ドルが献金されている。

 チャウ博士は、シドニー工科大学のフランク・ゲリー設計になるビジネス・スクール学舎のフランク・ゲリー・ビルの建設資金として2,000万ドルを寄付した。また、フアン氏も、「Australia-China Relations Institute」設立のために180万ドルを寄付しており、所長として元NSW州首相のボブ・カー氏を任命している。

 ASIOでは、中国共産党系の人物が学界にも影響力を広げているとして危機意識を高めている。
■ソース
ASIO warned ANU of donor links to Chinese Communist party, Opposition ramps up inquiry call

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