NSW州政府、腐敗摘発委員会の新委員任命

保守連合政治家失脚や検事追及で政府と対立

 NSW州の保守連合政府は、公務員の腐敗汚職を摘発する機関、腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)の委員2人と調査官1人を新しく任命した。ICACは前委員長の下での政界の腐敗汚職を摘発する過程で労働党前大臣の他に現職の保守連合政権の州首相や州議会議員、地方自治体政治家など10人ほどを失脚させ、保守連合州政権と激しく対立していた。さらに、保守連合に近い保守派の検事の私行を追及したが、これは結局、ICACの管轄外との判断を受け、ICACの敗北となった。

 州政府との対立の過程でメーガン・レーサム前委員長が辞表を提出し、州政府がこれを認めた。そのために、後任者選任が待たれていた。

 委員には法廷弁護士のトリシュ・マクドナルド氏とスティーブン・ラシュトン氏が選ばれ、ピーター・ホール委員長との3人でICACを構成する。また、調査官にはICACの権限に関して2度の審理を手がけてブルース・マクリントックSCが任命された。

前調査官のデビッド・レビン氏は、ICACがマーガレット・カニーン検事の行為を追及したことで、レーサム委員長と激しい対立劇を演じた。

 カニーン検事は、息子のガールフレンドが交通事故に巻き込まれた際に、「警察官が来たら、胸が痛いと訴えること。そうすれば医師の診察が先になり、それが終わる頃にはアルコール検査もゼロ結果になる」と入れ知恵したことがICACで追及されたが、高裁は、「カニーン検事の行為は私行であり、ICACには捜査権はない」と判決を下した。

 マイク・ベアード前首相は、「改革は強力・公正なICACにする」と発言していたが、野党労働党は、「政府は報復として事実上レーサム委員長を追い出した」と批判していた。
■ソース
New ICAC commissioners and inspector nominated, wiping slate clean at corruption watchdog

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