ラドラム緑の党連邦上院議員、二重国籍で辞職発表

「最近になってニュージーランド国籍があることを知った」

 7月14日、スコット・ラドラム緑の党連邦議会上院議員が議員辞職を発表した。ラドラム議員は、「オーストラリア国籍の他にニュージーランド国籍も持っていることを知った。過去10年間、議員資格がないまま議員を務めていたことが分かった」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 WA州選出のラドラム議員は、1973年、3歳の時に家族とともにニュージーランドからオーストラリアに移り住み、78年以来、フリーマントルに住んでいる。そのため、ニュージーランド国籍を持っているとは考えたこともなく、また積極的に離脱したことはなかった。今も国籍があることを1週間ほど前に知ったばかりだと語っている。

 オーストラリア連邦憲法第44条には、連邦議会選挙候補者はオーストラリア国籍以外の国籍を持っていてはならないとされている。

 連邦上院は政党得票で政党が提出する名簿の上から当選者を決めていくため、ラドラム議員の辞職で次の候補者が繰り上げ当選するだけであり、議席が減ることはないが、ラドラム議員は有能な政治家として知られていただけに緑の党としては打撃になる。緑の党名簿第3位のジョードン・スティール=ジョン氏(22)が繰り上げ当選する見通しが大きい。しかし、緑の党はNSW州支部とリー・リアノンNSW州選出連邦上院議員が党連邦本部の方針に反する政策を広めたことで支部と本部の間で対立が起きたばかり。

 それ以外にも、過去10年間にわたってラドラム氏が議員資格のないまま議員を務めていたことで、その期間の議員報酬や手当全額の返還を連邦が求めることがありえる。

 最近には家族優先党のボブ・デイ氏、WAワン・ネーション党のロッド・カルトン氏が破産などの理由で裁判所に議員資格無効の判決を受けており、政府は両者に議員在任中の議員報酬と手当の全額の返還を求めている。ただし、デイ氏については返済能力がないとして返還要求を断念している。

 それでも、政府がラドラム氏に同様の返還要求をする可能性があるが、ラドラム氏は、「返還要求を受けても何百万ドルにもなり、自分の資産としては高速コンピュータと何足かの靴しかなく、返せるめどはない」と語っている。
■ソース
Greens senator Scott Ludlam resigns over failure to renounce dual citizenship

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