「北朝鮮との戦争の前に議会に相談するように」

元豪陸軍参謀総長がタンブル首相に異例の発言

 北朝鮮の金正恩政権がミサイル発射実験を繰り返しつつ、政権からアメリカなどに向けて威嚇の言葉が発せられている。これまでの米政権では、北朝鮮政権に対して冷静を呼びかけていたが、ドナルド・トランプ米大統領は売り言葉に買い言葉で強硬発言を繰り返し、北朝鮮を取り巻く諸国はこれまでにない緊張感が漂っている。北朝鮮、アメリカの両首脳の言葉のエスカレートに対して、中国、ドイツなどは両者の冷静を呼びかけているが、日本とオーストラリアの政府はすでに「米朝衝突があればアメリカを支持して加わる」意図を明らかにしている。

 しかし、オーストラリアでは、ピーター・レイヒー元豪陸軍参謀総長(現教授)が、「マルコム・タンブル連邦首相は、北朝鮮とアメリカの醜い争いにアメリカを支持して参戦する前に連邦議会に諮る」よう進言した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 かつてジョン・ハワード保守連合政権が、アフガニスタン、イラク派兵を議会に諮らず、政権単独で決定したいきさつがある。また、レイヒー教授は、「冷戦時代に結ばれたANZUS条約ではオーストラリアが必ず参戦することを規定していない」と語っている。

 レイヒー教授は自制を呼びかけ、「抑えようがなくなるのを防止するためにも、舞台裏での説得活動が必要だ。この際、深呼吸し、外交と経済のオプションを素早くかつ断固として追求すべきだ。これから何日間か、1週間かすれば戦争になると考えただけでも恐ろしいことだ。ひどく醜い戦争になるだろう。非武装地帯を挟んで大砲の撃ち合いになるだろうから、地帯に近いソウルにも徹底的な攻撃があるはずだ」と語っている。
■ソース
North Korea: Former Army chief warns Malcolm Turnbull against ‘bloody ugly’ war with Kim Jong-un

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