VIC州政府のフィオーナ・リチャードソン大臣死去

家庭内暴力防止政策の強力な推進者

 8月23日、VIC州の労働党政権の閣僚、フィオーナ・リチャードソン女性問題担当相兼家庭内暴力防止担当相が乳がんとの闘病の果てに死去した。50歳。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 8月24日のVIC州議会は議員が胸に紫のリボンを着け、リチャードソン大臣の議席には家庭内暴力問題特別調査委員会の報告書と黄バラの花束が置かれ、与野党議員が立って弔辞を述べ、黙祷を捧げた。

 リチャードソン氏は女性の地位の向上と家庭内暴力根絶に向けて強力な活動を続け、様々な対策、政策の実を結んできた。

 ABC放送の「Australian Story」では、自らが家庭内暴力の被害者だったことを明らかにし、同僚議員にショックを与えた。

 乳がんを発症し、治療を続けていたが、再び複数のがんが見つかり、治療のために議会を欠席しなければならないと発表した翌日に突然死去しており、州議会は与野党議員双方が悲痛な空気に包まれていた。また、議事堂には半旗が掲げられた。

 リチャードソン議員の活動で実現した特別調査委員会の調査結果は、政府機関、法廷、警察の家庭内暴力に対する対応も変えることになり、また、家庭内暴力根絶のプログラムには何十億ドルもの予算があてられている。野党自由党のマシュー・ガイ党首は、「リチャードソンの力でVIC州が変わった。彼女の力でVIC州民の女性はよりよい生活を営めるようになり、より安全な環境で生活できるようになった」と述べている。

 そればかりでなく、リチャードソン議員は、過去には男社会の気風の強かった労働党組織自体の風通しを良くしただけでなく、労働党党員としても強力な活動家だった。

 現在、女性の進出ではVIC州の労働党は自由党をはるかに引き離しているが、それもリチャードソン議員のような人々が切り開いてきたのだった。
■ソース
Fiona Richardson, Victorian MP, remembered as a fierce advocate against family violence

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