連邦警察、オーストラリア労働組合事務所捜索

ショーテン書記長時代のGetUp政治献金巡り

 10月24日、連邦警察(AFP)は、オーストラリア労働組合(AWU)事務所などに捜索令状を執行した。この捜索は、ビル・ショーテン現連邦労働党党首がAWU書記長だった時期に、AWUからインターネットを基盤にした市民運動団体GetUpに政治献金が行われたということに関するもの。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 AFPはこの捜索令状執行を、労働組合や雇用者団体を監督する「Registered Organisations Committee(ROC)」の依頼によるものとしており、ROCは、AWUの資金をGetUp及び労働党に献金したことが同組合規則で認められたものかどうかで調査を進めていた。また、その前には豪選挙管理委員会(AEC)がGetUpに対して、資金調達先と資金の使途を概略説明するよう求めていた。

 ROCでは、「証拠が隠滅されるおそれがあったために突然の捜索令状執行を行った。調査を始めて以降に、AWU事務所内にある証拠書類が隠滅されると考えるに足る証拠があったために捜索を行った」と発表している。

 問題の政治献金は2006年にAWU全国事務所からGetUpに10万ドルの政治献金が行われた。また、2007年には、同じ事務所からビル・ショーテン選挙運動に25,000ドルが献金された他、QLD州とWA州でも各1件ずつ政治献金が行われていた。

 AWUのダニエル・ウォルトン全国書記長は、「この抜き打ち家宅捜索は、ROCとAFPによる異常なほどの警察権の乱用だ。ROCはグッド・ガバナンスの普及よりも将来の労働党連邦首相に泥を塗ることのできる過去をほじくり返そうとしている。すでに底のゴミをさらえている保守連合政権がさらに程度を落とそうとしていることだ」と語っている。

 また、労働党のブレンダン・オコナー影の雇用相は、「マルコム・タンブル首相はピンチに陥ると警察を呼ぶ癖があるらしい。今日の上院予算調査委員会の証言で連邦警察は人員が不足しておりカバーしきれない状態になっているというのに連邦政府が警察をおもちゃのようにもてあそんでいる。10年以上前に行われたとされる民事的な問題に連邦警察を動員するとは権力の乱用だ」と語っている。

 GetUpは独立した社会運動団体としているが、AECは、「2016年のGetUpの運動が労働党と緑の党を利した」として、GetUpを政党にコントロールされる団体または特定政党の利益になるような活動をしている団体と見なしており、資金源と使途を概要説明するよう求めている。
■ソース
AFP raids Australian Workers’ Union headquarters as part of Shorten and GetUp investigation

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