労働党議員、二重国籍問題が依然晴れず

英内務省の「国籍離脱届」処理の遅れ

 12月3日は連邦議員全員が二重国籍を持たないことを証明する文書や祖父母に遡って国籍に関わる動向を政府に届け出る期限だった。

 提出された書類から、ケーティ・ギャラガーACT選出労働党連邦上院議員が、2016年総選挙立候補届出時にはまだイギリス国籍を持っていたことが明らかになっている。しかし、同議員は、自分では連邦高裁に判断を仰ぐことはしない。上院の決定に任せると発表している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 また、労働党のダグ・キャメロン議員もリトアニア国籍取得資格があったが国籍を申請しなかった。

 ギャラガー議員はスコットランド出身の父親からイギリス国籍を相続していたが立候補届締め切り前に国籍離脱届けを送付した。しかし、英内務省から国籍離脱確認の書簡を受け取ったのは2016年8月16日で、立候補届け締め切り2か月後だった。

 マルコム・タンブル連邦首相は、ギャラガー上院議員は選挙前にイギリス国籍を離脱しなかったのだから連邦高裁に諮るべきだとしているが、ギャラガー上院議員は、「立候補締め切り前にイギリス国籍離脱に必要な手続きはすべて済ませていた。イギリス国籍法に詳しい専門家にも法律相談をしており、その専門家は私が十分な手続きを行ったものと考えている」としている。

 キャメロン上院議員の場合は、母親が生まれる前の1915年に母方の祖父がリトアニアからスコットランドに移住し、議員はスコットランドで生まれている。しかし、リトアニアは2016年に法を改定し、1940年以前に国を離脱したリトアニア国民の子孫にも国籍取得を認めることになった。

 それに対し、キャメロン議員は、「リトアニア国籍を取得するためには申請をしなければならず、自分はその手続きをしたことがない」と語っている。

 アーサー・シノディノス自由党上院議員、ピーター・ジョージオウ・ワンネーション党議員はいずれもギリシア生まれの両親を持ち、ギリシア国籍取得の権利が生まれる。しかし、シノディノス議員は法律専門家に問い合わせ、ギリシア国籍を持たないこと、また国籍取得条件も揃ってないことを確認したと語っている。また、ジョージオウ上院議員はギリシア大使館の文書を提出、それにはジョージオウ上院議員もギリシア国籍ではあり得ないとしている。
■ソース
Labor senator Katy Gallagher under citizenship scrutiny after UK renunciation letter delay

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