「マヌス島の難民希望者の苦境を解消すべき」

国連難民高等弁務官事務所が豪政府に苦言

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、パプア・ニューギニアのマヌス島の領外難民収容センターに残っている数百人の難民認定者と難民認定希望者の苦境を人道的に解決するよう要求した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同島のセンターは公式には2017年10月に閉鎖されているが、代替に用意された宿泊施設での安全に不安があるとして、大勢の元収容者が出所を拒んでいた。その後、PNG当局は元収容者を強制的に新しい宿泊施設に移した。しかし、新しい宿泊施設を地元住民が拒否しており、食料の運び込みを妨害するなどしており、1箇所の施設では職員が住民に追い出されている。

 ジュネーブのUNHCR本部で、セシル・プイー報道官は、重大な状況にあるとして、「この人達はひどい苦難を味わい、心理的に痛めつけられており、今は自分達のいるところでどうなるか分からないという不安に生きている。拷問被害者も多く、深い心の傷を負っている人達は次にどうなるのか分からないままだ。オーストラリア政府が見捨てた難民と難民認定希望者にとってPNGのマヌス島の危険な状態が続いている現状に対して、UNHCRは、オーストラリア政府に対してその責任を全うするよう、また、緊急に人道的かつ適切な解決策を見つけるよう要請した」と述べた。

 さらに、プイー報道官は、「過去4週間に警備問題の事件が少なくとも5件発生している。PNG政府がこの状況に対処すべきではあるが、最終的な責任はオーストラリアにある。そもそも、領外難民処理施設をPNGとナウルに設置したのはオーストラリアであり、現在のような状況をもたらしたのはオーストラリアだ。だから、オーストラリアにその解決を求めている」と述べた。

 新しい宿泊施設に収容されている難民が、「地元の地主達が宿泊施設への食料搬入を妨害しているため、施設では食料が尽きてきている」ことを伝えたのを受けてのUNHCRの発表となった。

 抗議の地主らは、12月19日以来、300人以上の男性難民が収容されている宿泊施設、East Lorengau Transit Centreへの職員の立ち入り、医薬、食料の搬入を阻止している。
■ソース
Manus Island: UN calls on Australia to resolve plight of asylum seekers

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