「VIC州はアフリカ系ギャング野放し」と連邦大臣

VIC警察は、「事態を掌握している」と反論

 2018年1月1日、連邦保守連合政権のグレッグ・ハント保健相が、「VIC州の一部でアフリカ系ギャングの犯罪が野放しになっている。厳罰主義が必要だ」と発言した。しかし、VIC州警察は、「メルボルン市の青少年犯罪問題は掌握している」と反論している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ハント大臣は、メルボルンの南東部フリンダース選挙区選出議員で、この発言でも、「失策は警察にはなく、ダニエル・アンドリューズ労働党州政権が警察の強権発動を妨げている」として労働党政権を批判している。

 メルボルンを訪れていたマルコム・タンブル連邦首相も、「VIC州のギャングの暴力と無法地帯化には非常に懸念している」と発言、VIC州野党自由党のマシュー・ガイ党首も、家宅侵入、持凶器強盗、加重性カージャックなどの悪質犯罪の再犯者には罰則上限適用を義務づける法制の導入を求めている。

 しかし、労働党州政権は、罰則上限適用を義務づける法制には反対しており、「自由党がそういう法案を提出しようとした時には裁判所が却下したではないか」と反論している。

 2017年12月に州の犯罪統計局が発表したデータでは、同年9月30日までの1年間の総犯罪率は6.2%下がっており、主として自動車からの置き引きと加重性忍び込みの件数が減っていることがあるが、性的暴行、盗難は増え続けている。

 連邦保健相と首相の発言は、最近、アフリカ系青少年の犯罪がニュースになったことを受けたものだが、アンドリュー・クリスプVIC州警察副長官は、「メディアが青少年チンピラ・グループをギャングと呼ぶのは適当ではない。メディアがチンピラ達をギャングと呼ぶのはチンピラ達のエゴを満足させるだけだ」と反論し、連邦大臣の発言についての質問には、「警察は青少年犯罪問題を掌握している。データを見れば分かるが、検挙率は高いし、警察は犯罪の下地になっている社会問題についても考えている。VIC州で青少年犯罪に対する取り組みについて自信を持っている」と反論している。
■ソース
African gang crime ‘out of control’ in Melbourne: Greg Hunt

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る