英極右団体の反ムスリム・ビデオをFBでシェア

モラン新自由党連邦議会上院議員に批判上がる

 連邦議会の2018年初日、新しく繰上げ当選したジム・モラン自由党上院議員が自分のフェースブックにイギリスの極右グループ、Britain Firstがインターネットに上げている反ムスリム宣伝のビデオ・クリップをシェアしていたことが明らかになり、同議員に対する批判が出ている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 Britain Firstが投稿するビデオ・クリップは真偽が怪しげであり、先にドナルド・トランプ米大統領がやはり同団体のビデオをリツイートした時にもイギリス国内でトランプ大統領批判が噴き出し、テレザ・メイ英首相さえもが大統領をとがめる発言をしている。そのため、先週になってようやく、トランプ大統領がリツイートを謝罪し、同グループのことは何も知らなかったと語っている。

 同議員は元豪陸軍将校で、2017年3月に英極右団体のビデオ・クリップを自分のフェースブックに載せたもので、批判に対して、同議員の広報担当者は、「モラン議員は議論を盛り上げるために自分のフェースブックに載せることがあるが、その内容を支持しているわけではない」と答えている。

 モラン議員は、極右運動家のマイロ・ヤノポロウス氏やしばしば議論の的になる漫画家、ラリー・ピカリング氏もシェアしている。問題になっている英極右団体のビデオは、ムスリムの男グループが警察車を襲撃している内容のものと、フランスとオランダでムスリムの男達が若い女性に嫌がらせしたり襲ったりしているというものだが、後者はオンラインの事実チェック・サイトでニセ・ビデオと断定されている。しかも、モラン議員はフェースブックでシェアする際に自分の意見を添えないことが多いが、英極右団体のビデオ・シェアの際には、「素晴らしい。私達はこのような種族を寛容に扱い、わが国に受け入れなければいけないのか」とコメントしている。

 モラン議員は、国境警備問題で政府にアドバイスしたこともあり、NSW州自由党超右派に近い政見の持ち主とされている。

 スティーブン・ジョーンズ労働党下院議員は、「モラン議員は、人種差別を引き起こすためにこのようなフェーク・ストーリーをばらまいている。彼の目的は一つしかない。彼と同じ考えの人間の関心を集めるためだ。彼は、民族問題についてカウンセリングを受ける必要がある」と語っている。
■ソース
New Liberal senator Jim Molan shared anti-Muslim videos on Facebook to ‘generate debate’

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