保守連合のダットン内務相や右翼議員を厳しく非難

ブランディス元法務長官、議員辞職の演説利用し

 2月7日、ジョージ・ブランディス元法務長官は、議員を辞職する最後の日に議会で辞職の挨拶を行い、その中でピーター・ダットン移民相やその他の右翼議員を厳しく非難した。

 ブランディス上院議員は連邦議員生活18年、そのうち11年をフロントベンチで過ごした。また、自由党の中でも穏健派の巨頭として知られたブランディス議員は、「自由党の中でさえリベラルを通すことは簡単ではない」と嘆いている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 挨拶の中で、「強力な右翼政治派閥」がリベラルの伝統を捨て、「敵意のこもった、不寛容なポピュリズムに流れ、個々の市民の権利も、市民を守る伝統的な制度も尊重しなくなった」と語り、ダットン内務相を名指しこそしなかったものの、最近にダットン大臣が「反豪的な弁護士や弱腰の判事」を非難したことに触れ、これを厳しくとがめている。

 ブランディス議員は、「法制度に対する攻撃を懸念していることを隠したことはない。法制度を攻撃するのは法治制度そのものを攻撃することに他ならない」と、ダットン大臣の発言を非難している。

 さらに、「法治を守ることは法務長官の任務だ。時としてそのことを理解できない、あるいは法治制度が行政権を一定程度制限することにいらだつ政友からさえ法治制度を守らなければならないことがある。そのために自分の政治的利益よりも法治を優先するため、閣僚を相手にしなければならないこともあった」と語った。

 ブランディス氏は、退任するアレグザンダー・ダウナー駐英豪高等弁務官の後を継ぐことになっている。

 ブランディス氏の辞職の挨拶を支持するため、連邦高裁のスーザン・キーフェル首席判事、新任のジェームズ・エーデルマン判事、連邦巡回裁判所のウィリアム・アルスターグレン首席判事が傍聴した。

 また、国内情報機関ASIOがダットン内務相の強大な管掌分野になったことから、「ASIOの大臣からの独立性は神聖不可侵でなければならない」と釘を刺している。
■ソース
George Brandis takes a swipe at Peter Dutton and ‘right wing politics’ in farewell speech

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