シドニー都心部でNSW州政府の輸送計画抗議

30団体1000人が鉄道道路問題で市内デモ

 2月17日、シドニー市内で、州政府の鉄道道路計画が住民生活を脅かすとして抗議のデモが行われた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この日、住民団体30団体の1000人ほどが合同してシドニー都心部を行進、州政府にNSW州の道路と輸送システムを改善するよう求めた。

 最近の鉄道の混乱、バスの民営化に加えてシドニー・メトロ鉄道、ウェストコネックス自動車道、F6有料道路、西部ハーバー・トンネルなどの工事が至るところで進んでおり、住民生活を脅かしているとの批判はそれぞれの地区で住民運動になっていた。また、公共交通機関の労働組合も政府の公共交通機関政策に批判を強めていた。

 ペンリス・バレー・コミュニティ・ユニオンは、「公共交通機関充実に充てられるべき何十億ドルもの金が民営化される有料道路建設に吸い取られている。グラディス・ベレジクリアン州首相はシドニー西部をバカにしてはいけない。グラディスは恥を知れ」と発言した。

 特にM4が再有料化されることに対して、「M4は2014年に償還が済んでいる。ウェストコネックスやハーバー・トンネル建設のために西部の住民が負担を強いられるのか。M4有料化をやめなければグラディスをやめさせてやる」と語っている。

 ウェストコネックスに対しては首都圏西部の住民の通勤時間を短縮するとの支持の声もあるが、西部の公共交通機関充実の代わりに道路を増やすことに対しては反対の声も大きい。特にウェストコネックス建設の影響を受けているインナーウェストでは、ロゼルの住民、ライアン・ゴーマン氏のように、「私達の都市が破壊される。170億ドルの金は公共交通機関のために上手に使うべきだろう」との声が挙がっている。

 シドニー南部からプリンセス・ハイウェイと並行するF6フリーウェイ建設に対しても、ロイヤル国立公園の60ヘクタールが切り払われる。たった5分の所要時間を短縮するためにこの地域の生態系が破壊されるとして、住民運動が起きている。

 一方、ベレジクリアン州首相は、「私の政府は、シドニーの大規模な輸送計画を誇りにしている。交通渋滞に巻き込まれるよりも少しでも家族と共に過ごし、遅刻せずに仕事に行きたいはず」と語っている。
■ソース
Protesters march through Sydney in rally against NSW transport plans, road tolls

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