「教師を銃で武装させ、大量虐殺防ぐ」とトランプ

「狂っている」とビーズリー元駐米大使が呆れる

 フロリダの高校で元生徒が銃を乱射、17人が死亡した事件を受けて、全国の高校生有志が一斉に授業放棄する抗議行動を進めているが、事件のあった高校の生徒をホワイトハウスに招いて「話を聞いた」ドナルド・トランプ米大統領は、「教師が銃を携えていれば防げた事件だ。教師を銃で武装させ、射撃訓練も施し、事件の再発を防ぐ」と語った。

 これに対して、ボブ・ホーク労働党政権時代に国防相や労働党党首も務め、最近まで駐ワシントン豪大使を務めたキム・ビーズリー氏が「狂っている(nuts)」と呆れている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 トランプ米大統領は、学校教師やスポーツ・コーチを武装させ、さらに元米軍将兵を学校警備員として配置すれば、マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きたような無差別乱射事件にも一気に終熄させることができるとしている。

 ABC放送のインタビューに対して、ビーズリー氏は、「トランプの案が通るとは思わない。教師に銃を担がせてガンマンのように学校内をうろつき回らせるなんてできることではない。教師というのはどういう性格の仕事か誰でも知っている。銃撃戦ができるような人達ではない。高校でOK牧場の決闘をやらせるつもりだろうか」と語っている。

 また、高校生らが自ら呼びかけて、アメリカの銃砲関係法令を改定することを要求して立ち上がったことについて、「アメリカは銃問題ではっきりと理解しなければいけない。NRA(全米ライフル協会)の教えるような理解じゃないんだ。あの高校生らに対しては深く尊敬する。NRAも政治家達も今まで思いもしなかった事態にぶつかっている。被害者になってきた若者達が声を挙げているんだ。NRAや政治家達は背中を思いっきり蹴られたようなものだ」と語っている。

 また、ジョー・ホッキー現駐米豪大使も、「アメリカの銃砲カルチャーには呆然としている。事件が起きると、一斉に半旗を掲げ、お祈りをして、追悼して、それが終わるとまた同じことの繰り返しだ。それが米国の風土だ。実際、開いた口がふさがらない」と語っている。
■ソース
Trump’s suggestion of arming teachers in wake of Florida shooting ‘nuts’, Kim Beazley says

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る