労働党勝利のバットマン選挙区でスキャンダル

高齢有権者に電話で「投票しなくていい」の案内

 VIC州メルボルン市東北部のバットマン選挙区ではデビッド・フィーニー連邦労働党議員が二重国籍でないことを証明する書類が見つからないために連邦裁で議員失格と判断され、3月17日、SA州選挙と時を同じくして、補欠選挙が行われ、ジェド・カーニー(前豪労働評議会(ACTU)議長)労働党候補が1%の僅差で緑の党のアレックス・バサル候補を破り、当選した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 しかし、同日の投票日間際になって、高齢有権者に電話があり、「投票しなくていい」との案内があったとのスキャンダルが報告されている。

 これに対して労働党は高齢有権者にSMSを送り、投票所に出かけるよう呼びかけるなどしており、選挙対策本部広報担当者は、「高齢者にウソをつくなどは卑劣にもほどがある。有権者にはこのような汚いトリックを無視し、選挙権を行使するよう呼びかけている」と発表した。

 バットマン選挙区はかつては労働党の安定地盤だったが南の方から若い専門職などの都市中間層が増えてきており、北部の労働党支持の高齢者人口と南部の緑の党支持若年都市中間層とが拮抗している。

 緑の党のバサル候補はこの選挙区で今回6度目の立候補で、支持率で労働党に危機感が生まれていたが、国民に信頼感のある看護婦出身で、労組幹部とはいえ腐敗などの噂もないカーニー氏を候補に立てた。一方、投票間近になって緑の党内部でバサル候補のイジメが報じられるなど、緑の党内部の内紛が漏れ出てきたことから緑の党の形勢が不利に傾いていた。

 しかし、労働党が、「株式投資配当源泉徴収税現金払い戻しを廃止する」考えを発表したため、老後の貯蓄として株式に投資している一部の高齢者層が危機を感じていた。
■ソース
Scandal hits Batman by-election with seniors phoned, told they didn’t have to vote

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