アウンサンスーチー、ロウイーでの講演を中止

前日には豪など先進国にロヒンギャ問題援助を要請

 3月19日、ASEAN会議のため、シドニーを訪れているミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問は、20日にロウイー・インスティチュートで予定されていた講演を身体の不調のため中止した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ロウイー・インスティチュート・レクチャーはアウンサンスーチー氏がオーストラリアで一般市民の前に現れる唯一の予定だった。しかし、ミャンマーのロヒンギャ・ムスリムが郡部や仏教徒国民から受けている暴力、強姦、殺害、居住地域から川を越えてバングラデシュへの追い出しと居住地域の焼き払いなどの迫害についてほとんど発言せず、一時は、「問題は起きていない」と否定発言もしていたことで同女史への批判が高まっており、シドニーでは、「ゴーホーム、アウンサンスーチー」の抗議の声も出ていた。

 講演が実行された場合、聴衆から厳しい質問が出てくることも予想されていたし、会場前で抗議行動が起きることも予想された。

 3月19日、ロウイー・インスティチュートはミャンマー大使館から講演中止の通告を受け取っており、「同氏の身体不調につき、講演は中止」と発表したもの。

 一方、この日、アウンサンスーチー氏はキャンベラを表敬訪問し、マルコム・タンブル連邦首相と密室会談をした。

 前日に、同氏がロヒンギャ問題で先進国の支援を求めていたことから、2人の会談もロヒンギャ問題が中心で、タンブル首相は、ミャンマーがロヒンギャ少数民族問題を解決し、難民がバングラデシュから元の居住地域に帰れるようにするよう励ましたと伝えられている。

 また、この緊急事態の打開のため、ミャンマー、バングラデシュ両国には継続的に経済援助を行うことを約束したと伝えられている。
■ソース
Myanmar’s Aung San Suu Kyi cancels Lowy Institute lecture

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