「豪の大学は中国人留学生に頼らず、他の国にも」

ASEAN諸国が状況の変化に対応を求める

 3月21日からマレーシアではASEAN教育会議が開かれるが、ASEAN諸国からは、「オーストラリアの大学は中国人留学生に頼りすぎ。それでは中国の経済状況が変われば一挙に破綻することにもなりかねない。もっと周辺諸国からの留学生を求めるように変わらなければならない」との要求が出ている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリアでは、教育は第三の規模の輸出商品とされており、連邦教育訓練省によると、2017年には小高校と高等教育合わせて80万人の海外留学生を受け入れている。

 ASEAN・オーストラリア教育対話は今年が第一回で、マレーシアのペナンで開かれている。ASEANフォーカス・グループのマイケル・フェイ・ディレクターは、「重要議題のひとつが、オーストラリアの注目を中国からASEANメンバー諸国に移すのはどうすれば可能かだ。オーストラリアの一部の大学は海外留学生の40%が中国からの留学生で占められている。中国経済が不況になったり、ビザ問題が起きて中国市場が難しくなった場合、オーストラリアは干上がることになる。一部の教育機関は中国市場に頼りすぎだ」と語っている。

 シドニー大学のアンソニー・ウェルチ教授は、「中国の急激な経済興隆で中国人留学生が急激に増えたのは確かだが、そのために他の国がなおざりになっている。教育を含めてASEAN諸国との関係を強化することは重要なことだ」と語っている。

 一方、ユニバーシティーズ・オーストラリアのベリンダ・ロビンソンCEOは、「頼りすぎという言葉は適切ではない。オーストラリアの大学は海外留学生に質の高い教育を提供しており、その海外留学生の30%程度が中国人だというのは、中国の14億の人口を考えれば当然のことだ。しかし、海外留学生の70%は他の国から来ており、20%前後がASEAN諸国からだ」と語っている。

 また、ASEAN諸国とオーストラリアの間の学生の流動性を高めること、また、英語をASEANの公用語にすることなども話し合われることになっている。
■ソース
Stop relying on Chinese international students, ASEAN countries say to Australia

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