オーストラリアもロシアの大使館員2人を追放措置

英での元ロシア・スパイ父娘VX毒殺未遂報復措置

 イギリス南西部ソールズベリーの町で元ロシア・スパイ父娘が何者かに神経毒ガスVXを盛られ、重体に陥っている事件で、イギリスはロシアが関与しているとして、ロシア大使館員の追放を決めたが、10か国を超えるヨーロッパ諸国、アメリカが同様にロシア外交官の追放を始めている。3月27日にはオーストラリア政府もロシア大使館員2人の追放を発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ロシア政府は元ロシア・スパイ毒殺未遂事件への関与を否定しており、今回のロシア制裁措置を非難している。

 この日、マルコム・タンブル連邦首相とジュリー・ビショップ外相が共同記者会見し、強い調子でロシアを非難、2人の外交官を7日以内に追放すると発表するとともに、この外交官2人がロシアの秘密諜報機関員であることを明らかにした。

 連邦首相声明は、「わが国の決定は、この事件の衝撃的な性質を反映するものだ。第二次世界大戦以後化学兵器が使われたのは今回が初めてだ。人通りの多い場所で猛毒の致死性物質を使い、大勢の無関係の人々を危険に陥れた。このような攻撃を見過ごす主権国家はあり得ない。ロシアは国際法に従い、化学兵器プログラムの全容を明らかにしなければならないという要求を支持する」としている。

 タンブル首相はビル・ショーテン野党労働党党首にも同制裁措置を伝え、ショーテン党首は政府の措置を支持する旨を伝えている。

 ロシア外務省の広報担当官は、ロシア外交官を追放する各国個別に対応措置を講ずると発表しており、報復措置としてモスクワ駐在のオーストラリア外交官が追放される可能性を示している。

 アメリカはロシア外交官60人の追放とシアトルのロ領事館閉鎖、イギリスは23人の外交官、カナダは4人の追放と3人の着任拒否、ロシアと紛争のあるウクライナは13人、ドイツ、ポーランド、フランスもそれぞれ4人、リトアニアとチェコ共和国は各3人、イタリア、オランダ、デンマーク、アルバニアは各2人、スエーデン、クロアチア、ルーマニア、フィンランド、ラトビア、エストニアは各1人の外交官の追放を決定している。
■ソース
Australia to expel Russian diplomats over Salisbury ex-spy poisoning

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