NSW州政府、25億ドルのスタジアム再建案破棄

与党内でも不人気のスタジアム解体新築計画

 NSW州政府は、25億ドルの予算で、シドニー・オリンピック・スタジアムを解体し、新たに再建する案を出していたが、野党労働党はもとより、与党保守連合議員の間でも不評を買っており、3月29日、州政府がスタジアムの解体・新築案を破棄し、改修工事だけで済ませる案を発表した。

 新計画のうちわけとしては、シドニー・オリンピック・スタジアム改修工事に8億ドル。シドニー・フットボール・スタジアム再建に7億3,000万ドル。新しいスタジアムの使用寿命は約50年とされている。

 グラディス・ベレジクリアン州首相は、ホームブッシュの8万席のスタジアムを完全に解体し、新築する計画を20億ドルと見積もっており、さらにムーア・パークのシドニー・フットボール・スタジアムも解体、新築する計画も挙げており、こちらは計画を推進する構えになっている。

 29日、ベレジクリアン州首相は、「オリンピック・スタジアムは3分の2程度の改修だけにする。これで財政が5億ドル節約できる。この改修でスタジアム全体の雰囲気が変わるはず」と語っている。

 ベレジクリアン州首相は、「当初はオリンピック・スタジアムの全面的改修モデルで経費を算出したが、それだと解体新築よりも高くつくことが分かり、そのために解体新築計画になったが、経費節約のため、3分の2の改修にとどめることにした」と語っている。

 記者会見でもベレジクリアン州首相は、突然の計画撤回を報道陣から追及されたが、「州民の声を聞き、計画を検討し直した。そのことで謝罪する必要はない」と突っぱねている。

 野党労働党のルーク・フォリー党首は、「2019年の州議会選挙で労働党が勝利すればスタジアムよりも学校と病院を優先した予算配分をする。保守連合政権は、シドニーの富裕な東部を優先し、西部の州民をないがしろにしている」と最近の統計報道を背景に州の社会経済格差問題に触れている。
■ソース
NSW Government backs down on $2 billion stadiums blueprint

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