ダットン内務相、移民受け入れ枠に手を加える

海外アジア人枠減らし、在豪NZ人を技能移民に

 ピーター・ダットン内務相は、移民受け入れ枠を手直しし、実質的に年間の受け入れ枠を縮小した。保守連合連邦与党内右派議員はダットン大臣を含めて移民枠に英語圏出身者、白人優先と移民枠縮小を要求しており、今回の措置もそれに添ったものになっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 主な項目としては、これまで海外からオーストラリア移住を申請していたアジア人の受け入れ枠を縮小し、ニュージーランド旅券でオーストラリアに定着しているニュージーランド人の単独技能移民枠を増やすこと。そのため、実質的に今後何年間かは年間数千人の移民枠縮小になるが、政府は、「永住者受け入れ枠を正式に縮小するものではない」としていることなどがある。

 これまでスポンサーの要らない単独技能移民プログラムは海外居住のアジア人申請者に適用されることが多かったが、ダットン大臣の決定により、すでにオーストラリア国内に定住して働いているニュージーランド人1万人程度にこのプログラムを適用するようになる。オーストラリアとニュージーランドの間には互恵的なビザ協定があり、それぞれの国のパスポートだけで仕事に就くことができるが、これを単独技能移民枠に含め込むというもので、既にオーストラリア永住権者になっている者が対象であり、実質的に移民枠が縮小されることになる。

 マルコム・タンブル連邦首相は、「移民枠には人種・民族の差別を設けない。またこれまでの受け入れ枠を減らすことはしない」と声明しており、スコット・モリソン財相は、「移民枠削減はオーストラリア経済に悪影響を及ぼす」と語っている。

 在豪ニュージーランド人の単独技能移民枠は、オーストラリアに5年間以上滞在し、年収$53,900以上を維持していることなどが条件になっている。また、このビザで受けられる福祉の枠が広がり、また、通常のニュージーランド・パスポート在豪者には豪市民権取得の道は開かれていないが、単独技能移民ビザを得ると豪市民権取得が可能になる。
■ソース
Government’s immigration tweak sees overseas Asians out, integrated Kiwis in

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