「銀行不正問題調査委員会抵抗は間違いだった」

タンブル首相が認める、財相らは野党攻撃に終始

 ドイツを訪れているマルコム・タンブル豪首相は、「銀行不正問題特別調査委員会設立に1年半以上も抵抗したのは政治的な誤りだった」と発言した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 2016年頃から、四大銀行を中心として業務で不正行為を行っているという疑惑が持ち上がり、労働党、緑の党などが銀行不正問題特別調査委員会の設立を要求していたが、1年半以上も保守連合連邦政権は「銀行業務は健全」として、この要求に抵抗してきた。しかし、国民党議員1人が党議拘束を破って委員会設立を支持したため、特別調査委員会が設立され、短時日のうちに財政アドバイスで顧客が亡くなっていることを知りつつアドバイス料を10年間取り続けていたことが暴露されるなどしており、AMPのCEOが辞任する事態に発展している。

 バーナビー・ジョイス元保守連合副リーダーは、「委員会設立に反対した自分達が間違っていた」と誤りを認めたが、スコット・モリソン財相は保守連合の誤りを認めず、「ビル・ショーテン労働党党首は政治的点取りゲームをしているだけ」と逆に労働党を批判、ABCTVのバリー・キャシディの番組に出演したケリー・オドワイヤー歳入金融サービス担当相も保守連合の誤りを認めず、キャシディ氏の「設立が1年半遅れたことを問題と思わないか?」と質問に答えをはぐらかし、「しかし、政府はこうやって委員会を設立した。労働党もメディアもこだわりすぎ」と逆に野党とメディアを攻撃している。

 誤りを認めたタンブル首相も、「銀行不正問題に関連して、消費者保護の新法制定を優先した自分達の判断は正しかった」と語り、「しかし、もっと早く委員会を設立していれば保守連合政権も政治的失点をせずに済んだだろうというコメンテータの発言は正しいと思う」と語り、問題をあくまでも政治的駆け引きのレベルにとどめようとした。
■ソース
Malcolm Turnbull admits ‘political mistake’ on bank royal commission

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