駐豪米大使、赴任間際にトランプ政権が心変わり

「米政権は豪を二級友好国扱い」とラッド元首相

 駐豪米大使は、2016年にジョン・ベリー前大使が離任してから1年半、ドナルド・トランプ米大統領が就任してからも新しい駐豪米大使がずっと決まっておらず、ようやくハワイの太平洋艦隊司令長官を務めたことのあるハリー・ハリス提督を次期駐豪米大使に任命したのも束の間、トランプ政権は、北朝鮮の金正恩第一書記と会談する予定になっており、会談に先立ってハリス氏を韓国への使節として派遣した。

 ABC TVの時事番組「7.30」に出演した中国通を自認するケビン・ラッド元連邦首相はトランプ政権の心変わりを批判し、「トランプ大統領の眼から見ればオーストラリアは友好国としては第二級ということだ」と語った。

 また、「トランプ金会談の戦略的重要性を考えればハリス元提督を韓国に派遣したというのも理解はできるが、トランプ政権にとってはオーストラリアはその程度に見られているということだ。オーストラリア国民は、アメリカの政権がどう代わってもオーストラリアとの同盟関係を重大視するものと期待している。しかし、赴任直前になってあっさりと駐豪大使任命を撤回し、ソウルに派遣することにしたというのではオーストラリア国民に対して、トランプ政権はオーストラリアのことをその程度にしか思ってないのかという悪い印象を与えることになる。トランプ政権はオーストラリアの同盟関係を当然のことのように考え始めている危険がある」と語った。

 駐豪米大使が1年半空席になったままでいることについて豪政府は何の懸念も示していないが、ラッド氏は、「戦略的に重要な位置にあるオーストラリアへの米大使を1年半も空席にしているというのは重大な問題で、大使を置くというのは両国首班の間を迅速かつ権威を持って仲介することが目的だが、米大統領はオーストラリアにそれほど敬意を示していない」と分析している。

 さらに、「ハリス提督は優れた人物だが、米太平洋艦隊司令長官時代の単刀直入な発言を相手にしてきた中国政府にとっては駐豪大使任命は面白くなかったはずだから、この変更は必ずしも悪いことではない」と分析している。
■ソース
Ambassador switch shows Australia is a second-class ally under Donald Trump, says Kevin Rudd

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