政府、メディケア特別税増率を断念

障害者保険の80億ドルの財源予定

 4月25日付でABC放送(電子版)が、「連邦政府は、連邦障害者保険制度(NDIS)の財源として計画していたメディケア特別税増率を断念した」と伝えている。

 2017年5月予算案でメディケア特別税率を2%から2.5%に増率することが主要項目だった。この増率により、2018年7月から4年間のNDISの財源として80億ドルの歳入増になるはずだったが、保守連合連邦政府はこの増収計画案を断念した。

 スコット・モリソン財相は、「この計画で2019年7月から4年間に80億ドルを積み、NDISを完全にまかなうことができるはずだった」と語った。

 この廃案により、所得に対するメディケア特別税の上昇分は、年収$25,000で$125、$175,000で$875となっている。

 モリソン大臣は、メディケア特別税増率を2017年5月予算案の主要項目にしていただけに、断念発表では、義兄弟のギャリー・ウォレン氏について触れ、「ギャリーは多発性硬化症でNDISに頼っている。NDISに頼っているギャリーや50万人の国民を突き放しているわけではない。NDIS関連法案は議会への提出が決まっている」と語っており、4月28日の予算案発表前の演説では、政府は80億ドルの財源を他に見つけたため、特別税増率の必要がなくなったと説明する予定になっている。

 モリソン財相は、2017年12月までの歳入が予想を48億ドル上回っており、会社税収入だけでも30億ドルにのぼっている。そのために、メディケアへの特別税を増やさなくても良くなった」と語っている。

 野党労働党は、保守連合政権のメディケア特別税増率に反対しており、「政府は一方で会社税減税をいいながら、低所得者にはメディケア特別税を課そうとしている」と批判、年収$87,000を超えた所得者にのみメディケア特別税増率することを要求していた。

 逆に、特別税法案断念は保守連合政府の念願である会社税や所得税減税をしやすくしているともいえる。
■ソース
Medicare levy increase designed to deliver $8b to NDIS scrapped ahead of fresh budget
 

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