タンブル連邦首相、テナント・クリークを訪問

2歳女児強姦事件で町の治安問題再燃

 マルコム・タンブル連邦首相が北部準州(NT)のテナント・クリークを訪問している。連邦首相がこの町を訪れるのは何十年もなかった。

 タンブル首相は、この地域の治安だけでなく、その根本にある原因にも対処すると語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 テナント・クリークはアリス・スプリングスと北方のキャサリンとの間に位置する町で、5か月前に2歳の女児が強姦されるという事件が起きた。

 保守連合政権はジョン・ハワード首相期にNTに軍隊を送り込み、一部の人権関連法を停止して先住民族コミュニティを連邦政府の管理下に置いたが、それ以来、連邦政府は大陸北部の先住民族問題にまったく関心を持っていないと批判されてきており、女児強姦事件でも5か月放置してきたと批判されている。

 7月23日の記者会見で、タンブル首相は、「町で見たことにショックを受けていない。むしろ、このコミュニティの強靱さに打たれた。親や家族が子供に正しいことをしていない。子供を虐待している。子供を放置している。そういう親たちがいるが、その原因は非常に複雑だ」と語っている。

 国内でVIC州のジーロン、TAS州のロンセストン、QLD州のタウンズビルなどの町では3階層の政府や公的機関、先住民族グループなどが協力しあって計画を立案し、子供の安全を確保している。互いに批判し合う代わりに互いに協力し合っている。そうあるべきだ。みんな善意だが、協力関係なしでは夜に航行する船のようなものだ」と語っている。

 また、「テナント・クリーク最大の問題は住宅不足だ」と語っており、NT自治議会のジェリー・マカーシー住宅担当大臣は、「2018年、これまでに町に公共住宅を3戸建設した。年内にもう9戸建てる予定だ」と語っている。また、ダン・ティーハン社会事業相は、「テナント・クリークでもキャッシュレス福祉カード制度を検討する」と語っている。

 マイケル・ガナーNT主席大臣は、「NTの子供は誰でも幸せで健康的で安全な環境で成長する権利がある。彼等がここでいい教育を受け、卒業後は就職できるような社会をつくるために私達が最大限の努力をすることが必要だ。だから、計画は社会的であり、経済的なものになる」と語っている。

 7月22日、タンブル首相は地域住民や実業界と話し合い、経済委員会の会議に出席し、地域の社会事業を視察して回った。また、先住民族アボリジニの文化活動グループとも話し合った。

 しかし、町民の中には、「庶民の判断は、首相がテナント・クリークを訪れ、現状を自分の眼で見て、それから何か現実的な措置を実行する用意があるのかどうかだと思う」と懐疑的に語る人もいる。
■ソース
Malcolm Turnbull visits Tennant Creek following child rape and criticism over inaction

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