「国政選挙監視団派遣は八百長選挙正統化」

豪米などの国がカンボジア監視団派遣拒否

 カンボジアで予定されている国政選挙にオーストラリア政府は選挙監視団を派遣しないと発表した。政府は、33年間続いたフン・セン政権が最大野党を非合法化したり、政権批判者を暴力で攻撃しており、「自分が当選しなければ内戦を引き起こす」などと発言していることで、「カンボジア国政選挙は八百長選挙。監視団派遣はその選挙を正統化することになる」としている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アメリカもオーストラリアと同歩調で、フン・セン政権の長期化が明らかな選挙を正統化することは避けようとしている。

 与党カンボジア人民党(CPP)は、2017年に最大野党を非合法化しており、その指導者を投獄、また議員団は5年間の政治活動禁止を言い渡している。国政選挙に立候補者を立てている弱小政党は19党あるが、いずれもCPPとつながりのある政党か、小さすぎて政治的影響力がないかのいずれかとなっている。

 また、選挙戦の期間に独立系メディアに対して政権からの脅迫、威嚇、賄賂、閉鎖などがあり、公正選挙がありえない状況になっている。

 豪政府外務貿易省の広報担当官は、「選挙期間の政府の行動に対する懸念のため、オーストラリアは国政選挙監視団を派遣しないことを決定した。豪政府は今後ともカンボジア政府高官にわが国の懸念を伝えていくつもりだ」と発表しており、政府に解体された最大野党、カンボジア救国党(CNRP)の元上院議員はオーストラリアの決定を歓迎している。

 一方、フン・セン首相のCPP広報担当者は、「カンボジア国民だけがこの選挙を裁くことができる。外国の評価はカンボジア国民の意思を反映しておらず、ためにするものと考えられる」と反発している。また、CPP公認以外のオンライン・メディアへのアクセスもブロックされている。
■ソース
Cambodia election: Australia rules out sending diplomats to monitor ‘sham’ poll

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