NSW州政府、州全土を旱魃被災地域と発表

第一次産業省のデータが示す被災地域の広がり

 8月8日、NSW州政府はNSW州全土が旱魃の被災地になったと発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 第一次産業省(DPI)の数字は、州内のほとんどすべての地域が乾燥した気象条件の影響を受けており、4分の1近い地域が「激しい旱魃」に分類されている。これまで、NSW州北部海岸地域の一部は旱魃ではない、または旱魃から回復しつつある地域に分類されていた。

 州政府は旱魃救済基金として10億ドルを超える額を計上している。

 DPIのアンソニー・クラーク農業気候学者は、「旱魃地域が少し広まった。また、激しい旱魃地域も広まっている」と語っている。

 また、過去1か月間にNSW州西部、北西部、中央地域では降水量10mm未満を記録している。

 DPIは、データから中西部の一部ではこの7月に7月の乾燥記録を更新した、また、NSW州の広い地域で秋の乾燥記録を更新したとしている。

 ニール・ブレアー第一次産業相は、「今回は厳しい。農家や農村部のために雨を望まない者は一人もいない。農家は種を蒔いた作物を家畜に食べさせるか、それとも今後2か月の間の雨を待って作付けを増やすべきか、難しい決断を迫られている」と語っている。

 クラーク氏は、「NSW州のかなり広い地域で見通しは暗い。現在のような温かい気象条件はまだしばらく続きそうだ」と語っている。

 Australian Fodder Industry Association議長を務めるフランク・マクレイ氏は、「NSW州の農家は事実上家畜の餌が底をついている。NSW州にはもう何も残っておらず、ビクトリア州南部の牧草も急速に底をついている」と語っている。

 気象庁(BoM)とDPIは、「オーストラリア東部は依然としてエル・ニーニョに注意しなければならない。エル・ニーニョが強くなれば春の降雨も見込めなくなる」と発表している。
■ソース
NSW Government says entire state in drought, new DPI figures reveal full extent of big dry

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