与党支持率低下に内務相が首相の座狙いの噂

フェアファクス世論調査で弱小政党支持率上昇

 与党保守連合政権内でもさらに保守色が強く、しかも移民相から始まって徐々に幅広い管掌分野を与えられ、もっとも強い実権を握るまでになったピーター・ダットン内務相が、マルコム・タンブル首相の座を狙っているとの情報が繰り返し現れてきている。

 ダットン大臣支持議員は、同大臣がいよいよタンブル首相に挑戦状を叩きつける時期が近づいており、しかも勝つだけの支持議員をつかんでいると語っている。一方、タンブル保守連合政権はエネルギー政策で与党内保守派議員の抵抗で政策そのものが危ぶまれており、また、最近の世論調査では政府与党支持率がじり貧化している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 フェアファクス-イプソス世論調査の結果は、この1か月で保守連合の支持率が大きく減っており、エネルギー政策問題に加えて、保守連合内内紛が大きく影響していると見られる。

 保守連合は過去1か月で支持率が39%から33%へと2017年初頭以来最低の水準になり、二党択一の質問では労働党の55%に対して45%と大きく差をつけられている。この数字は20議席以上の減少に相当する。

 しかも、タンブル首相にはタンブル氏自身が追い落としたトニー・アボット前首相が執拗にタンブル政策批判をメディアで繰り返しており、保守連合政権を不安定化する要因になっている。タンブル首相支持の閣僚は、「ダットン氏が首相に上昇すればアボット氏が閣僚に迎えられ、国防相か内務相に任命される可能性があるため、与党議員にはタンブル支持を強めている」と語っている。

 しかし、ダットン氏は保守連合内保守派の支持を受けており、また、タンブル首相のリーダーシップに不満を強めている一部の中道派からも支持を受けているともいわれている。また、タンブル氏が保守派をなだめるためにエネルギー政策のNEGの内容を弱めたことで中道派が失望し、保守派が勢いに乗っている。

 保守連合支持率の低下は労働党支持率上昇に結びついておらず、34%から35%へと微増にとどまっている。保守連合支持率低下はワンネーション党など弱小政党の合計支持率が15%から19%に上昇し、第三政党の緑の党が12%から13%への上昇に反映している。

 NEG支持は54%、反対は22%、24%は分からないと答えている。また、支持政党別のNEG支持率では保守連合が64%、労働党が59%、緑の党が44%となっている。しかし、全体の56%が、政府の気候変動対策は不十分と考えており、逆に政府の気候変動対策は行き過ぎと考える保守派支持者が7%から13%に増加している。また、首相適任者の質問でも、タンブル首相は57%から48%に激減、ショーテン労働党党首は30%から36%に伸びている。また、タンブル氏の業績に満足とする率は55%から46%に下がっており、不満足とする率は38%から48%に急増、純満足率がプラス17%ポイントからマイナス2%ポイントへと激減している。

 フェアファクス-イプソス世論調査は、8月15日から18日にかけて1,200人を対象に実施されており、統計誤差は2.9%、信頼性は95%。
■ソース
Fairfax-Ipsos poll: Voter support collapses as Peter Dutton leans towards challenging Malcolm Turnbull

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