保守連合リーダーシップ争いに新しい展開

ダットン内務相の妻の事業で憲法違反の可能性

 マルコム・タンブル保守連合政権はタンブル現首相が党議員会議でトニー・アボット前首相を僅差で破って首相に就任して以来、バックベンチに座るアボット議員や他の超保守議員らから常に揺さぶりをかけられてきた。最近には超保守議員の一人、ピーター・ダットン内務相がタンブル首相に挑戦するという噂が流れており、超保守議員の中には、「ダットン大臣は十分な支持者がいる」と語る者もいる。

 しかし、8月20日にはピーター・ダットン内務相の家族が連邦政府と経済的な利害関係を持っていることから、ダットン氏には議員資格がない可能性が浮かび上がってきた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 8月20日付ネットワーク10は、「連邦官公庁との取り決めで直接または間接に金銭的利害関係を持つ者は議員資格を持たない」と規定する憲法に反する疑いがあるとしている。

 ネットワーク10は何週間にもわたって調査を続けてきており、ジャーナリストのヒュー・リミントン氏は、情報源は漏洩ではないとしている。また、ダットン大臣執務室広報担当者は、「法専門家が、ダットン氏は第44条に違反していない」とのみ発表している。

 ダットン大臣の妻、キラリー・ダットン氏は夫ともにRHT Family Trustの受益人であり、このTrustは妻のRHT Investmentsを所有、この会社がブリスベンの2か所に保育所を経営している。この2か所の保育所は2018年7月2日から直接連邦政府の経済的補助を受けるようになった。この経済的補助がダットン内務相の金銭的利益になるというのである。

 以前には連邦の保育補助は保護者に支払われていたが、法改定により、補助金が保育機関に直接支払われるようになった。しかも、ダットン氏は閣僚としてこの法改定に賛成票を投じている。この行為が憲法第44条に違反しているという疑惑が持ち上がり、保守連合政権の権力闘争に複雑な影を投げかけることになった。
■ソース
Leadership twist as report claims Peter Dutton could be ineligible to sit in Parliament

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