タンブル首相とダットン派、43人署名要求で攻防

懸案残したままの自由党内権力闘争

 8月22日夜、首相の座を狙う超保守のピーター・ダットン議員と支持派議員は、「ダットン支持数が過半数を超えた」として、マルコム・タンブル連邦首相に党議員会議招集を要求する書状を回覧した。

 マルコム・タンブル連邦首相はこの要求を拒否し、「24日の昼までにダットン支持議員43人(自由党議員は83人)の署名を揃えて提出すれば自由党党首・副党首選の党議員会議を開く。また、その場合、自分は党首に立候補しない」と約束した。また、現在問題になっている、ダットン議員の利害の抵触についても、「ダットン氏が憲法第44条に基づいて議員資格を保持している根拠を示す書類を提出するよう」要求している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 23日朝の連邦議会で政府は野党の質問を避けるため、5時間早く下院休会の動議を提出し、多数を占める与党議員の賛成で可決した。

 タンブル首相は、党議員の過半数がダットン議員を支持するなら党首の座を降りるとともに、政界を引退する意図を明らかにした。しかし、党員会議においてはダットン議員に対抗してスコット・モリソン蔵相も党首選に立候補する。

 ダットン議員の妻は会社を所有しており、その会社がQLD州で保育所を2か所経営しているが、以前には政府の託児費補助金が保護者に交付されていたが、ダットン議員も関わった法改定で政府から保育所に直接交付されるように代わり、ダットン議員の妻の保育所も何百万ドルもの金を連邦政府から受け取っている。しかし、連邦憲法第44条では、議員とその家族は連邦政府との契約で連邦政府から金を受け取ってはならないとされている。ダットン議員がこの憲法条項に抵触するかどうかについて、タンブル首相が疑義を挙げ、24日朝には法務局長から回答がある」と語っている。

 また、午後の記者会見で、タンブル首相は、トニー・アボット前首相や一部の保守派メディアの攻撃についても言及した。
■ソース
Prime Minister Malcolm Turnbull digs in and tells Peter Dutton to prove he’s eligible to sit in Parliament

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