モリソン、自由党党首兼連邦首相に選ばれる

タンブル中道右派への超保守の挑戦も一件落着

 8月24日昼、連邦議会自由党議員会議の結果、スコット・モリソン蔵相が、マルコム・タンブル首相に挑戦していたピーター・ダットン前内務相(すでに辞任)を45票対40票で破り、自由党党首に就任した。政権党の党首が首相に就任するのが慣例であり、モリソン党首が連邦首相になるのは確実。自由党副党首にはグレッグ・ハント、スティーブ・チオボ両議員を破って、ジョッシュ・フライデンバーグ議員が選ばれた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 23日、一旦は敗退した超保守のダットン議員が自由党超保守派議員の勢力を背景にタンブル首相に再度党議員会議招集を要求し、タンブル首相は、「24日正午までに招集要求書に43名の署名を集めてくれば党議員会議を招集する」と約束していた。その結果、45名の署名が集まり、タンブル氏は自由党党首を辞任し、党首選びのために党議員会議を招集した。

 党議員会議では、党首選にダットン議員の他、最後までタンブル首相を支持していた自由党保守派のモリソン蔵相とジュリー・ビショップ外相も名乗りを挙げたが、1回目の投票でビショップ外相が敗退し、ダットン・モリソンの対決になった。2回目の投票でモリソン議員が党首に選ばれた。

 ダットン氏は自由党内でもトニー・アボット、エリック・アベツ、ケビン・アンドリューズ氏らと並ぶ超保守グループの1人で、タンブル氏の社会進歩政策を不服とする社会保守議員の支持を得ていた。モリソン氏も保守派ではあるが、政治技術的な柔軟性があるとされている。ただし、気候変動、同性結婚、移民などの問題で自由党議員は一般国民よりもかなり保守化しているという世論調査などの数字が出ている。

 今回の超保守巻き返し劇の中心人物、ダットン、アボット両議員はモリソン党首を支持すると表明しているが、10人ほどの閣僚がダットン支持に回るなどしており、モリソン新首相の組閣が注目されている。
■ソース
Scott Morrison elected Liberal Leader and will be Australia’s next Prime Minister

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