タンブル前首相、今週末までに連邦議会引退の表明

自由党内すでにウェントワース補欠選挙公認選に

 マルコム・タンブル前首相が自由党内古参議員に今週末までに連邦議員辞職する意思を表明した。この意思発表を受けて、自由党内ではすでにウェントワース選挙区補欠選挙に向けての公認選が始まっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 タンブル氏の出身選挙区ウェントワースはシドニー東郊の富裕地域で安定した自由党地盤だが、一般的に社会進歩派で今回の政変劇を起こした超保守議員らとはかなり毛色が異なる。

 タンブル氏の議員辞職は補欠選挙を10月6日とするように急いで行われる可能性があるが、政変後初の世論調査で示されたように有権者の間に自由党に対する反発が高まっている。

 自由党NSW州支部は早ければ8月28日にでも公認候補の名乗りを挙げるよう呼びかけると見られており、予想される投票日に間に合わせるよう大急ぎで準備が進められることになる。

 しかし自由党NSW支部議長のフィリップ・ラドック元法務長官は、「私は、タンブル氏が次期選挙に立候補しないということだけだ」と風聞に動かされることを避けている。

 ウェントワース選挙区の自由党公認を争うのは、トニー・アボット元連邦首相の妹でシドニー市議を務めるクリスティーン・フォースター氏、元駐イスラエル豪大使のデーブ・シャーマ氏、その他に同性結婚合法化運動で「Yes」キャンペーンを展開したアンドリュー・ブラッグ氏も公認選に加わると見られており、2017年の同性結婚合法化国民郵便投票時に合法化を支持した自由党議員の支持があるとされている。

 タンブル氏は、2004年の総選挙でピーター・キング現役自由党連邦議員を公認選で押しのけ、ウェントワース選挙区の自由党得票率を押し上げ、2016年総選挙では67.7%の自由党得票率を確保している。今回、キング氏も公認選に参加する気持ちがある。ウェントワースの自由党支部には支持者もいると語っていたと伝えられている。

 フォースター氏は超保守のアボット氏とは社会観が違っており、自由党内中道派にも人気があるが、自由党内にも、「フォースター氏もアボット家の一員という問題がウェントワース選挙区の有権者にどのように受け止められるかが問題だ。あまり好意は持たれないと思う」と語っている。
■ソース
Turnbull to quit Parliament as Liberals race to replace former prime minister

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