移民相、観光ビザのオ・ペアを入管収容所から釈放

AFLのボスが親戚の頼みでダットン大臣に要請

 フランス女性が観光ビザで入国時にオ・ペアとして働く予定を係官に自白し、強制送還までの期間に入管収容所に収容された。しかし、そのオ・ペアが雇われることになっていた人物の親戚のAFLのボスがピーター・ダットン移民相の事務所に電話し、要請した結果、ダットン氏が大臣権限で「オーストラリア国民の利益」として、フランス女性を釈放し、観光ビザを交付した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ダットン移民相は移民縮小を唱え、特に非白人や難民に厳しいことで知られている。

 ABC放送は文書を情報の自由法(FoI)に基づいて取得した。

 この文書によると、アレクサンドラ・デュウェル氏(27)は、カラム・マクラクラン氏の許でオ・ペアとして働く予定で観光ビザでオーストラリアに入国したため、入管収容所に収容された。カラム・マクラクラン氏はAFLのボス、ジロン・マクラクラン氏の縁者で、ジロン・マクラクランがダットン内務相のクレーグ・マクラクラン首席補佐官に連絡した。その結果、2015年11月1日付でダットン移民相が大臣権限でデュウェル氏に観光ビザを発給、デュウェル氏は入管収容所から釈放された。

 デュエル氏は2015年10月31日にアデレード空港に到着し、カラム、スカイのマクラクラン夫妻のところで働くとしていた。クレーグ・マクラクラン首席補佐官と2人のマクラクラン氏の姻戚関係は明らかではない。

 2015年11月1日付の「Sensitive: Personal」と記された文書は、「この女性に3か月の観光ビザを与えることが公共の利益」とダットン大臣が記入、さらに、「大臣権限と人道に基づき、「この人物のニーズに応えることが人道と寛容のオーストラリア社会の利益にかなう」としている。

 デュウェル氏は、オーストラリア国境警備部(ABF)係官にオーストラリア国内で働く計画を話しており、ダットン大臣に対して、「この人物に観光ビザを与えることは高リスクである」との警告が文書に添えられている。

 しかも、デュウェル氏は、ダットン介入以前の2015年5月にもオーストラリア出国に際して、オ・ペアとして働いたことをビザ条件に違反したとしてABF係官から警告を受けている。

 ABC放送はダットン大臣、カラム・マクラクラン氏、AFLにコメントを求めているが、いずれも返事はないとしている。
■ソース
Peter Dutton released au pair from immigration detention after lobbying from AFL boss Gillon McLachlan

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