「オ・ペア問題追及するなら労働党リスト公開する」

大臣裁量乱用のダットン内相が反撃で泥試合

 領外難民収容所の病人や児童のオーストラリア移送を拒否してきたピーター・ダットン内相は、自由党高額政治献金者の縁者が雇ったフランス人オ・ペアが観光ビザを取り消され、強制送還されかけたところを「人道処置大臣裁量」で観光ビザを交付した。ダットン大臣は、QLD州警察の警官だった時期の同僚が雇ったイタリア人オ・ペアに対しても同様の大臣裁量を行使していた。

 これに対して、労働党や緑の党からの批判が高まっていたが、9月3日には、「あくまでも自分のオ・ペア・スキャンダルを追及するなら、労働党議員がバイキーズ・メンバーや児童虐待容疑者の強制送還に手心を加えてくれと要請したリストを持っている。このリストを公開し、労働党の偽善を暴いてやる」と脅迫発言した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 連邦議会労働党と緑の党は、来週に連邦議会が再開されれば、ダットン大臣不信任案を提出するとの意図を明らかにしており、連邦議会下院での政府の力量を試すことになる。また、上院調査委員会に「オ・ペア問題」を諮る考えも明らかにしている。これに対して、ダットン大臣は、「何も隠していない。労働党は議員で挑戦すれば良かろう。こちらも反撃の用意がある。労働党議員からの奇妙なビザ要請についてはリストを保存してきた。また、一部については今も情報を集めている。質疑時間にこれを公開してもいい」と語っている。

 2回のオ・ペア問題では、内務省がダットン大臣に対して、「観光ビザを与えることはリスクが大きく、国益に反する」旨を勧告していたが、ダットン大臣は省職員の勧告を退けており、記者会見では、オ・ペアの雇用主とは何の連絡もなかったと答えている。

 アダム・バント緑の党連邦下院議員は、「2018年3月に、ダットン内相が、オ・ペアの雇用主とは個人的つながりは全くないと議会で証言しており、議会において欺罔証言を行った。ダットン内相の回答は断定的であり、ゆえに議会を欺罔するものであり、大臣職を辞職しなければならない」と語っている。

 労働党はバント議員の「ダットン不信任案」を支持しているが、たとえ不信任案が可決されても、ダットン大臣罷免はスコット・モリソン首相の裁量範囲であり、モリソン首相がダットン罷免をすることはまず考えられない。
■ソース
‘I’ve kept a very good list’: Peter Dutton threatens to dish dirt on Labor amid au pair scandal

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