カッターのオーストラリア党記者会見に抗議グループ

州政府もKAPに配属した職員4人を引き揚げ

 ボブ・カッター連邦議会下院議員と息子のロビー・カッターQLD州議会議員の率いるカッターのオーストラリア党(KAP)は、ポーリン・ハンソンのワン・ネーション党から移籍したフレーザー・アニング連邦上院議員が連邦議会での初演説で反ムスリムの意見を述べ、締め出す移民制限を「Final Solution(最終解決)」と呼んだため、ユダヤ人社会やムスリム社会を含めて猛烈な批判を受けた。「最終解決」とは、ドイツのナチス政権がヨーロッパからユダヤ人を絶滅させる収容所での組織的なユダヤ人虐殺計画に名付けた言葉だからだった。

 9月6日、KAPがQLD州議会前で記者会見を開いたところ、数人の抗議グループがKAP議員らに向かって、「ムスリム歓迎、民族差別主義者お断り。ボブ・カッターとフレーザー・アニングは恥さらし」と叫んだため、KAPは記者会見の場所を変えなければならなくなった。ボブ・カッター議員は抗議グループに叫び返したが勝ち目はなかった。

 アニング演説について質問されたカッター連邦下院議員は、「素晴らしい演説だった。全面的に支持する」と発言しており、KAPそのものが疫病神扱いされており、QLD州政府は、かつて票取引でKAPに5人の職員を配属していたが、現在は、アナスタシア・パラシェイ州首相が、KAPがアニング演説を公式に否定しなければその職員を引き揚げると迫っている。パラシェイ氏の家族もポーランドでナチスに迫害され、オーストラリアに逃げ延びてきた経験がある。

 記者会見を移動したカッター議員らは、「20年間政治家をやって来て、大きなデモもやられた。今日みたいな小さいのではない。しかし、抗議グループが騒ぐ度に私たちの得票率は上がる一方だ。彼らは国民の意思に反しているからだ」と語った。

 アニング連邦上院議員や解雇されることになった職員は、アニング演説を「言論の自由」と主張しており、KAPがアニング演説を謝罪しないことを支持している。しかし、パラシェイ州首相は、「差別発言は言論の自由で擁護されない」としており、アニング演説にも連邦議員から批判が出ている。
■ソース
Protesters force Katter’s Australian Party media conference in Brisbane to move

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