障害者を代表する緑の党上院議員泣き崩れる

死者の名を読み上げ、「この人達も人間だ」

 連邦議会上院で車いすで登院しているジョードン・スティール=ジョン緑の党議員は、政府が設立した「高齢者ケア業界特別調査委員会」の調査対象に障害者ケア問題も含めるよう求め、虐待と介護放棄で亡くなった障害者の名前を議会で読み上げ、「この人達も人間であり、公正を求めている」と語り、泣き崩れた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 WA州選出のスティール=ジョン議員は、スコット・ラドラム氏がニュージーランドとの二重国籍が明らかになったために議員資格がなかったとされて辞職したのを受け、名簿で繰り上げ当選した。

 9月17日の夜、スティール=ジョン議員は、「彼らの名前を読み上げたい。議場には日は差さないが、彼らの話が、公正をもたらす権限を持つ人々の心を揺り動かすことを願っている」と述べ、介護を受けている間に亡くなった障害者の名前を読み上げた。その多くは介護放棄や暴力による虐待で亡くなっている。

 スティール=ジョン議員は、犠牲者の1人は重度の自閉症だった7歳の女児で、糞尿にまみれて餓死しているのが発見されたと語った。

 さらに、ケアラーの甚だしい介護放棄で亡くなった障害者、「苦しみに見るに見かねて」家族に殺された障害者、グループ・ケア・ホームで性的暴行その他のひどい肉体的暴行を受けて亡くなった障害者の名前を死亡の状況を読み上げた。

 スティール=ジョン議員は、「この人達の名前が口にされることはない。しかし、この人達には、肉親があり、母親があり、父親があり、息子があり、連れ合いがあり、正義を求めている。この人達の命は生きるに値する命だった」と語った。

 スティール=ジョン議員は高齢者ケアに特別調査委員会のメスを入れる際には障害者ケアにもメスを入れるよう要望したが、連邦政府は、調査の範囲を広げすぎると不正行為の調査が難しくなるとしてこれを拒否した。一方、野党労働党は、高齢者ケア特別調査委員会が障害者ケアを対象としないことには賛成したが、次期選挙で勝利すれば障害者ケア特別調査委員会を設立すると約束している。
■ソース
‘These are the human beings who demand justice’: Senator breaks down as he pleads for inquiry into disability care

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