VIC州政府、中国大使と覚え書き交わす

州の貿易と雇用拡大を狙って一帯一路参加に

 VIC州のダニエル・アンドリューズ州首相は成競業駐豪中国大使と中国の一帯一路政策に覚え書きを交わした。VIC州政府はこの政策参加で州の貿易と雇用拡大を希望している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 中国のこの国際的インフラストラクチャ・ネットワーク・プロジェクトに対しては西側諸国は懐疑的で様々な問題点も指摘されている。

 また、オーストラリア国内で習近平中国主席の国際貿易政策を支持するのは現在VIC州が唯一で、中国とヨーロッパの間に過去のシルク・ロードに似た陸海の交通貿易要路を復活しようという政策には東南アジア、中央アジア、東ヨーロッパなどの諸国が参加している。

 アンドリューズ州首相は、「この協定は新しいが、過去4年間に我々が中国との間に達成してきた集大成であり、VIC州にとっては貿易と雇用の拡大、また、中国との結びつきを固めるものだ。過去4年間でVIC州内の中国からの投資は3倍以上になっており、VIC州からの中国への輸出も倍近くになっている。中国との関係を強化すると言ってきたが、それが実現しつつある」と語っている。

 中国政府は各国を北京に招いて、この一帯一路プロジェクト参加を呼びかけており、これまでにニュージーランドを含め、68か国が署名している。これは同時に中国の影響力拡大を固めるためと見なされている。

 オーストラリアの公式態度は、30億ドルの一帯一路政策は国際間に軋轢をもたらすものであり、これに参加することはできないとしている。

 オーストラリア国内への中国の投資にはすでに一帯一路政策に沿ったものもあるが、オーストラリアの国家安全保障筋の幹部には、オーストラリアがこの政策に署名することは国際戦略に重大な結果をもたらすだろうとする者もいる。

 しかし、VIC州政府がこの中国の政策への参加を決めたことには中国が歓迎の意を表しており、国内でも大きな影響がありえる。
■ソース
One Belt, One Road: Victoria signs MOU to join China’s controversial global trade initiative

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