「一つ事実関係をはっきりさせておきたい」とタンブル

真っ向からスコット・モリソン現首相に反論

 マルコム・タンブル前首相を更迭した保守連合政権は、補欠選挙期間中にモリソン首相が外務省高官に諮ることなく、「駐イスラエル豪大使館をテル・アビブからエルサレムに移転することも検討する」と発言し、国民を驚かせた。

 選挙期間中ニューヨークに滞在していたタンブル夫妻が帰国すると、モリソン首相はタンブル氏をインドネシアのバリ島で開かれた海洋保全の国際会議に派遣したが、タンブル氏がジョコ・ウィドドインドネシア大統領と貿易問題や豪大使館移転問題などを話し合い、「ドナルド・トランプ米大統領に追従して駐イ大使館をエルサレムに移転するようなことがあれば、イスラム教徒の国、インドネシアとの関係が緊張することになる」などの発言でモリソン政権を批判した。

 これに対して、保守派ラジオ・パーソナリティのアラン・ジョーンズ氏の番組に出演したモリソン首相が、「タンブルしに貿易や大使館問題について政府を代表する全権を与えていない。タンブル氏は政治に口出しすべきではない。二度とタンブル氏を政府代表で海外に派遣することはしない」と発言した。

 しかし、11月1日昼頃には、タンブル氏がツイートで反撃し、モリソン首相のラジオでの主張に疑義を呈し、「一つ事実関係をはっきりさせておきたい。スコット・モリソンは私にバリで貿易や大使館問題を話してくれと依頼した。また、オーストラリアを発つ前に電話で話し、モリソンからジョコ・ウィドド大統領に伝えるメッセージを確認した。その内容を詳しく記述した文書もちゃんと私のカバンの中にある」と述べている。

 これに対して、モリソン首相がフェアファクス・メディアに、「インドネシア主催の海洋保全会議に首相代理で使節団を連れて行くよう依頼した。また、そのためにウィドド大統領との会談で話題になった場合に備えて適切な応対をお願いしたが、タンブル氏はあくまでも海洋保全会議への使節だ」と語っている。

 ピーター・ダットン内務相が首相の座を巡ってタンブル氏に挑戦した際にはタンブル氏はモリソン財務相を支持した。しかし、現在、モリソン現首相とタンブル前首相の間で確執が高じていく現状に、「これでは保守連合内紛の打撃から当分回復できなくなる」と危惧する議員の声が出ている。
■ソース
‘A few facts’: Malcolm Turnbull publicly contradicts Scott Morrison’s claims about Bali mission

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