連邦環境相、元顧問を海洋公園局長に据える

自由党関係者を連続で公的機関に天下り

 メリッサ・プライス環境相が自分の元顧問をグレート・バリア・リーフ海洋公園局長に任命したことが伝えられている。

 5月選挙を目前にして保守連合連邦政府は自由党関係者数人を次々と公的機関の管理職に抜擢しており、政府は、「それぞれ経歴などを考慮した結果だ」と主張しているが、野党労働党は、「これは政府ではない。私的クラブだ」と批判している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 プライス環境相は、太平洋島嶼国の要人がキャンベラを訪問した際にレストランで、「太平洋の島国から来てお金が欲しいんでしょう」と話しかけるなどいくつか論議を呼ぶ言動で知られている。

 保守連合連邦政府はマルコム・タンブル前連邦首相が、職員6人の民間団体「グレート・バリア・リーフ基金」に対して4億4,400万ドルの「グレート・バリア・リーフ保護」資金を交付して、会計検査院長が、「その交付金は透明性規則に沿っていなかった」と批判する結果になっている。

 元顧問はジョッシュ・トーマス氏で、2013年に保守連合政権ができるまで環境省職員だったがグレッグ・ハント議員が環境相に就任すると大臣の顧問に就き、その後はジョッシュ・フライデンバーグ議員、さらにプライス議員へと環境相顧問の席を守った。この人選について、プライス大臣は、「業績に基づいた人選手続きを経た結果だ」と語っている。

 しかし、同海洋公園局の女性理事が局の交付した資金で個人的に利益を得ていたことが暴露され、同理事が辞職するというスキャンダルが起きており、組織の規律のたるみが言われている。

 プライス大臣の声明では、トーマス氏が大臣の顧問を務めていたことには触れておらず、「同氏の局長職応募は、非政府機関や環境グループからの絶大な支持を受けている」と述べている。しかし、国内の主要環境グループであるWWF、豪海洋自然保護協会、豪自然保護会議などはいずれも「トーマス氏について何の話も聞いていない」と否定しており、豪海洋自然保護協会に至っては、「今ほど海洋公園局が強力かつ大胆で政府から独立したリーダーシップを求められている時はない」とさえ述べている。

 労働党のトニー・バーク環境スポークスマンは、「職員の賃上げさえ渋る政府が自由党関係者には報酬年間30万ドルの職を与えている。海洋公園局だけのことではない。政府全体がそういう状態になっている」と語っている。
■ソース
Environment Minister Melissa Price appoints former adviser as boss of Great Barrier Reef Marine Park Authority

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