「若者がシドニーを離れ、アジア人移民が仕事を取る」

選挙直前にデーリー労働党党首の発言ビデオ公開

 2019年のNSW州議会選挙投票日直前に、2018年、マイケル・デーリーNSW州労働党党首がブルーマウンテンのパブでの講演の際に、「若年者がシドニーを離れ、博士号を持ったアジアからの移民がその後に入り込み、仕事を奪っている」と発言したビデオが公開された。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 手持ちマイクで語るデーリー党首は、「私達の若い子供達がシドニーを逃げ出しているが、誰が代わりに入り込んでいると思う? 主としてアジアからの博士号を持った若い人達に取って代わられている。排外主義者と考えられたくないし、これは排外主義の問題ではなく、経済の問題だ」と語っている。

 この発言は2018年9月にウェントワース・フォールズのパブでの政策議論の一幕で、デーリー氏は計画担当スポークスマンの副党首だった。

 この発言に対して、参加者の男性が、「その発言をひどく憂慮する。どういう意味かはっきりさせてもらいたい」と質問している。

 その質問に対して、「これは事実を述べたまでだ。若い人達はシドニーに住むこともできなくなっており、海外からの労働者に取って代わられている。そのほとんどが中国、インドネシア、マレーシア、シンガポールなどアジアからの人々だ。アジアの若者がオーストラリアに働きに来るのだから悪いことではないが、私なら自分の娘にはセント・キルダではなくマルーブラに住んでもらいたいから悪いことでもある」と答えている。

 3月18日、デーリー党首の広報担当者は、「党首は、シドニーの生活費と住宅価格押し上げ圧力について語ったものだ」と語っており、デーリー氏も「言葉の選び方がまずかった」と謝罪している。

 デーリー氏の前任のルーク・フォリー前労働党党首は、酔ってABC放送女性ジャーナリストの背中に手を入れたというスキャンダルで失脚しているが、失脚前の2018年5月に、デーリー・テレグラフ紙のインタビューに答えて、「シドニーの特定地区からイギリス系家族が脱出している。私が特に憂慮するのは、フェアフィールド周辺の地区で、そのあたりはシリアやイラクからの難民の流入が大きく、かなりの負担を強いられている」と語っており、後に謝罪を余儀なくされている。
■ソース
Michael Daley claims foreigners taking young people’s jobs

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