連邦極右議員の職員は内務省の現役公務員

「最終解決」原稿は役所長期休暇中のナチ趣味

 連邦議会のフレーザー・アニング無所属上院議員の職員を務めているリチャード・ハワード氏は、ピーター・ダットン内務相が管掌し、オーストラリアの移民プログラムを管理する内務省の職員だが長期無給休暇中で、2019年5月の連邦総選挙でアニング議員が落選した場合、内務省に戻る用意をしていることが明らかにされた。また、ハワード氏はナチ趣味を持ち、ナチのユダヤ人絶滅計画の名称「最終解決」という言葉を引用したアニング議員の議会初演説の原稿筆者ともいわれている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 SMHは、内務省のマイケル・ペズロ事務次官の発言として、同省職員が過激派思想の持ち主と判明すれば省は躊躇なくその者を放り出すと語ったと伝えている。

 アニング上院議員は極右政党ワン・ネーション党候補として繰り上げ当選したがポーリン・ハンソン党首と衝突して脱党、議会初演説ではかつての白豪主義を称賛し、「国民投票で移民問題に最終解決を与えよう」と発言した。また先週金曜日にオーストラリア人極右白人優越主義者がニュージーランドのクライストチャーチのモスクで銃を乱射、50人を殺害し、40人近い負傷者を出した事件についてソーシャル・メディアに「ムスリム移民と暴力の関係をまだ反論する者がいるだろうか?」と書いてモリソン首相からも非難され、インターネットでは140万人がアニング議員罷免要求の署名に参加した。また、4月の連邦議会では与野党一致で同議員の譴責決議を予定している。

 アニング初演説原稿筆者についてハワード氏自身は否定しているが、ワン・ネーション党のハンソン党首も元同僚のマルコム・ロバーツ氏も「ハワード氏が書いた」と証言している。

 連邦議会上院調査委員会でキンバリー・キッチング上院議員に質問されたペズロ事務次官は、ハワード氏の雇用関係について確言しなかったが、メディアの報道に対して、「この問題を調査しなかったのは私の怠慢ということになる。しかし、連邦議員の職員の問題については議員特権関係法によって調査も限界がある。しかし、ソーシャル・メディアなどで過激団体との関係など補助的な情報を調査することはできる」としている。

 内務省は与党自由党内でも最右翼グループのダットン内務相が管掌している。
■ソース
Fraser Anning staffer and alleged Nazi enthusiast employed by Home Affairs

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