連邦予算案でメディケア還付凍結解除

医療費の患者負担低減の期待も

 ながらくメディケア還付額が凍結されており、患者負担の場合、医師の請求額が上がっているにも関わらず還付額が変わらないことから患者負担額が大きくなっている。そのため、医師にかかることを先延ばしにしている患者が100万人を超えていると報告されている。

 2019年予算案ではメディケア還付額の凍結が解除されるため、患者負担の医療の経費が下がるのではないかとの期待が生まれている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 5月連邦総選挙で保守連合、労働党のいずれが政権を握っても、7月1日からGPの診察を受けた際のメディケア還付額が従来より高くなる。

 労働党はすでにGP診察のメディケア・リベート凍結解除を公約に掲げているが、4月2日の2019年予算案で保守連合も労働党に対抗する公約を予算化している。これは11億ドルを計上しての一次ヘルスケア計画の一環として来年に予定されていたが、1年前倒しで実施されることになった。

 「Medicare Benefits Schedule (メディケア給付一覧表、MBS)」は連邦政府がメディケア還付を行っている医療サービスのリストであり、各MBS項目にそれぞれ政府が適切と見なす料金が定められている。還付は主としてメディケア一覧表の料金のパーセンテージで支払われることになっており、GPとの相談の場合、100%が支払われる。

 バルクビリングのGPの場合にはGPは患者に対してメディケア一覧表の料金を請求し、その請求書を連邦政府に提出することで全額を政府から受け取るだけで、患者は1セントも負担しない。しかし、バルクビリングしないGPの場合はメディケアの一覧表より高い治療費を請求しており、患者は一覧表の医療費と医師から請求された金額の差額を自分で負担しなければならない。MBSは賃金物価スライド制だったが2013年に労働党政府がこのスライド制を凍結したため、6年前と現在では同じ料金である。

 そのため、医師側は、「年々の経費増大に対して、患者への請求額も増やさざるを得ない」と語っている。そのため、還付額凍結解除は医師も患者も歓迎しているが、医師団体では、「まだ十分ではない」とする声も挙がっている。
■ソース
Federal Budget leaves patients hopeful Medicare rebate freeze will mean cheaper healthcare

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