ウェントワース選挙区で「ヘイト・スピーチ」メール出没

反同性愛、民族差別の「極右派」の仕業か

 シドニー東郊のウェントワース選挙区は、昨年8月までマルコム・タンブル元連邦首相の地盤だったがタンブル氏が自由党内政変で更迭されると有権者の間には反自由党感情が生まれ、スコット・モリソン連邦首相の推すデーブ・シャーマ元駐イスラエル豪大使自由党候補に対して、自由党系ながら無所属で出馬したケリン・フェルプス無所属候補が当選した。

 今回の連邦総選挙では他の候補には勝ち目はなく、フェルプス候補とシャーマ候補の一騎打ちという形になっている。しかし、緒戦からフェルプス候補が「ポスターがひんぴんと盗まれる」と苦情を挙げると、シャーマ候補も「ポスターがなくなるのはこちらも同様」と反論するなど小競り合いが続いている。

 今度は、フェルプス候補の許に、「反同性愛、民族差別、反ユダヤ」など典型的な極右派の内容の電子メールが舞い込み始めた。フェルプス候補は電子メールを「ヘイト・スピーチ並」として連邦警察(AFP)に届け出ている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 フェルプス医師は、「選挙事務所や自分のクリニックには、ヘイト・スピーチ内容の電子メールを受け取ったという話が250人を超える人から届いている。4月14日付の電子メールでは、「ユダヤ人はどんなワクチンも拒否するため、ハシカその他の疾患を社会にまき散らしている。ユダヤ人の医者で同性愛活動家のフェルプス医師ははしか流行の元凶だ」として、シャーマ自由党候補に投票するよう呼びかけている。

 この電子メールは、前回補欠選挙中にばらまかれた「フェルプス医師はHIVと診断されたため、選挙立候補を取りやめることになった」という怪電子メールと似た文面である。

 また、「クライストチャーチでおきた極右派のモスク乱射大量殺害事件の後ではこのようなヘイト・スピーチは特に懸念されることだ。ビジネス・データベースに掲載されている住所に配られたと思われるこの電子メールの出所についてAFPが真剣に捜査することを望んでいる」とも語っている。
■ソース
Phelps refers ‘hate speech’ email to federal police

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る