「児童の帰国には適切な公的支援が不可欠」

イスラム国崩壊後の難民化家族問題に精神分析医

 シリア領内のイスラム国(ISIS)がアメリカなどの支援を受けるクルド人部隊などによって完全に崩壊し、他の難民に混じってISISメンバーの妻や子供も難民キャンプで暮らしている。ISISメンバーや自分の意思でメンバーと結婚した妻達とは違って残された子供には犯罪責任はなく、オーストラリア政府も法律上も人道上も子供を帰国させなければならなくなる。

 発達精神分析医が、「子供の帰国にあたっては適切な公的支援体制が必要。それがなければ国家安全保障上のリスクにもなりかねない」と警告している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 現在、国際急進化研究センターによれば、オーストラリア人ISメンバーの子供は約70人が難民キャンプで暮らしていると見られている。オーストラリア出身のISメンバーでもっとも悪名の高いハレド・シャルーフの妻の母親が、シャルーフの子供達のオーストラリアへの引き取りを求めており、連邦政府は何をすべきかと言うことで議論が高まっている。

 オーストラリアの子供の心理的外傷の最高権威の一人、ルイーズ・ニューマン教授は、「テロリストの子供が体験した重度の心理的外傷を適切に扱う用意ができていない。オーストラリアにはもっと、影響を受けた子供のための訓練プログラムやサポートが必要だし、子供一人一人を個別に検査評価しなければならない。このような子供は極端な暴力や残虐行為を目撃しており、中には自分で残虐行為に加担した子供もいる」と語っている。

 また、シドニーの研究者でマデレーヌ・ニスト氏は、「暴力的過激主義への対処を専門としており、このような子供達を準備なしでオーストラリアに連れ戻すことは深刻な結果をもたらす可能性がある。将来的に国家安全上の問題ともなりかねない」としている。
■ソース
ISIS children could pose security threat if returned to Australia without proper support, psychiatrist says

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