労働党党首選、ボウエン影の財相も候補取り下げ

党右派内からも左派アルバネージ支持増え

 労働党党首選で名乗りを挙げていたクリス・ボウエン影の財相が候補を取り下げた。アルバネージ氏を相手に支持者数を見込めないためとしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 5月18日連邦総選挙で敗北した労働党は、引責辞任したビル・ショーテン前党首の後継者選びが始まっており、左派からはアンソニー・アルバネージ、タニア・プリバセク両氏が、また右派からは今回の敗因とされている会部式配当のフランキング・クレジット、住宅不動産投資のネガティブ・ギアリング、キャピタル・ゲイン税などの制度改革の設計者、ボウエン氏の名前が挙がっていた。他にも右派のジム・チャーマーズ、ジョエル・フィツギボン氏も取りざたされているがまだ公式に出馬を表明していない。

 プリバセク氏は家族を理由に党首選から辞退し、アルバネージ氏が有力になってきた。また、ボウエン氏と同じ党右派のトニー・バーク氏が早々にアルバネージ氏支持を発表するなど党内部で変動が起きていた。

 また、5月22日にはビル・ショーテン前党首が各党議員に電話し、アルバネージ氏を支持しないように求めていること、これに対して、ペニー・ウォング労働党上院議員がショーテン氏に対して、前党首が党首選に介入することは不適切と発言していることなどが伝えられた。

 2013年にケビン・ラッド元労働党党首が選挙敗北の責任を取って辞任した際に党右派のショーテン氏とアルバネージ氏とが党首選で争ったが、一般党員の支持の高かったアルバネージ氏を抑え、党議員の支持を受けたショーテン氏が党首におさまったいきさつがある。

 労組リーダー出身のショーテン氏は一般庶民から少し距離感を感じさせる人柄で、保守連合のトニー・アボット、マルコム・タンブル、スコット・モリソン各首相に対して常に支持率が低かった。これに対してアルバネージ氏はやや粗野ともいえる庶民的な雰囲気や言葉遣いでカリスマ性も持っており、モリソン首相に対等に立ち向かえると見られている。

■ソース
Chris Bowen pulls out of Labor leadership battle after party’s election defeat

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