住宅ローン返済滞納件数増加

世帯の借金増大と賃金低迷が背景に

 州都の住宅不動産価格下落はシドニー、メルボルンでやや緩和されてきたが、ダーウィン、パース、ブリスベンでは加速されてきているとの数字が出ている。

 一方、信用格付けのS&Pグローバル社によると、住宅ローン返済の焦げつき件数が、世界金融危機直後以来の高い水準になっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 その背景には、世帯の借金額や不完全雇用率が高くなっていることと賃金上昇率低迷があるとされている。

また、S&Pグローバル社では、持ち家ローンの返済よりも、投資家ローンの返済の方が滞納率上昇が著しく、利下げや減税、与信条件の緩和などはほとんど解決にならないだろうとしており、当分、緩和の見込みはない、としている。

 S&P社アナリストのエリン・キットソン氏は、「借り換え条件が厳しいため、借り手側がローン・ストレスから抜け出すための道を塞いでおり、期限前返済率を押し下げている」と分析している。

 また、現在、長期滞納はローン返済焦げ付き件数の約半数を占めており、これに対して前回世界金融危機で金融市場の締め付けが厳しくなった2012年前半のローン返済滞納がピークになった時期でも長期滞納は40%程度だった。

 ただし、「滞納件数が増えているとはいえ、件数総数そのものはまだ低い段階で、失業率がこのまま落ち着いていれば、大きな問題にはならないだろうが、それでも注意して見守っているに越したことはない」と語っている。
■ソース
Home loan arrears on the rise as high debt and low wage growth bite

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