連邦蔵相「経済刺激策より財政黒字が優先」

「経済減速進んでも減税と財政黒字達成」言明

 世界経済にあわせてオーストラリア国内も経済の減速化が進んでいるが、ジョッシュ・フライデンバーグ財相は、経済刺激策よりも財政黒字が優先と語っている。また、減税しながら財政黒字は可能としている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 先には「オーストラリア経済は国民一人当たりですでに不況に入っている」と伝えられているが、6月14日にはナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が、「国内小売り部門は不況に入った」と発表しており、エコノミストの中には2020年にはオーストラリア経済全体が不況に入り、28年間続いた連続経済成長に終止符を打つのではないかとの観測もある。

 そんなさなか、ロンドンのシティにあるマコーリー銀行での豪英商業会議のメンバーを前に講演したフライデンバーグ財相は、「財政黒字復活を延期するのか?」と質問され、「そんなことはしない。約束通り財政黒字を復活する」と言明した。

 また、「財政黒字を掲げて選挙に臨み、勝利した限り財政黒字に向けて邁進する。実際のところ、私の最優先課題は選挙公約の実現だ。連邦政府の1,580億ドル減税で国民世帯収入が拡大する。最新の国民会計データで世帯支出が減速していることが示されている。消費者は倹約し、外食や家庭用品購入さえ切り詰めている。我々は、減税と負債返済を続けながら財政黒字を達成できる」と語った。

 オーストラリアのGDP成長率は現在1.8%で、2008年のリーマン・ブラザーズ破綻の翌年から始まった世界金融危機(GFC)以来の最低レベルになっており、当時のケビン・ラッド労働党連邦政権は財政黒字公約を投げ打ち、2度にわたる大型の経済刺激策に財政をつぎ込むことでGFCの被害をほとんど受けることなく乗り切った。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙とエージ紙が、「どのような経済状況になれば経済刺激策を採用するのか?」と質問したのに対して、フライデンバーグ財相は、「政府はあくまでも財政黒字回復を追求する」と答えた。
■ソース
Josh Frydenberg says surplus more important than stimulus despite weakening economy

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