NSW州自由党の職員、同僚から性暴行の申立て

党は調査もせず、「誰も信じない」の威嚇で口封じ

 NSW州自由党職員が同僚職員から性暴行を受けたが党機関はまったく動かず、逆に「訴えても誰も信用しない」と口封じされた、と訴えている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この職員、ダニア・マニ氏は、2015年にマニ氏の自宅で自由党の男性職員に襲われたと証言している。その事件の後、自由党組織内で極秘で捜査するよう求めて被害を訴えてきたが何の動きも起きないため、2018年12月にクリス・ストーンNSW州自由党総裁に直接会って訴えた。マニ氏は、「ストーン総裁は非常に同情的で、事件を調べ、助力すると言ってくれた」と語っている。

 また、セクシャル・ハラスメントに対する党の方針や教育訓練を改善することを求めた。ストーン総裁は同情的ではあったが、「党規約にはマニ氏の訴えを受けて、マニ氏の望むような打開策を講じる条項がないこと」もはっきりとマニ氏に伝えている。

 その後、何度も調査の進捗状況を尋ねたが全く何の応答もないまま月日が過ぎた。

 ABC放送は、ストーン総裁に連絡し、コメントを求めたが職員から、「総裁は海外に出かけており、求めに応じることはできない」との返事を受け取っている。

 自由党広報担当者は、「党員の行動について党組織も対処するが、犯罪行為に関してはしかるべき当局に直接行くことを勧める」と語っている。

 結局、マニ氏は、3月の議会選挙の後、Women’s Agendaに性的暴行の被害を訴え、さらに7月30日には、もう一人の被害者、チェルシー・ポッター氏とともに、自由党の有害な文化風土の根絶と、党内の苦情処理手続きをもっと透明化することを求めている。

 また、マニ氏が上級職員に相談したところ、「訴えても誰も信じてくれないし、逆に尻軽女の汚名を受けるだけだ」と口止めされたとも語っている。また、ミカエリア・キャッシュ連邦大臣は、「訴えは重大だ。警察に行くべきだ」と語っているが、NSW州の自由党古参党員、キャサリン・グライナー氏は、「このような党内の問題がはびこっていることは残念なことだ。一人が訴えれば少なくとも他に五人くらいの被害者がいるはずだ。自由党組織には文化風土で問題がある。警察に訴えても党内の人間が口を閉ざすだけだ」と懐疑的な発言を行っている。それに対して、カリナ・オコテル連邦自由党副総裁は、「このような職員の行為に対する訴えを処理する機関としては警察がもっとも適任だ。党組織に訴えてももみ消されるだけだ」と反論している。

 モリソン連邦政府は、「保守連合政府大臣の仕事をしている時に職員が性的暴行を受けたという申立は非常に懸念されることだ」と発表している。
■ソース
NSW Liberal staffer allegedly sexually assaulted by colleague says party took no action

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