国内芸術団体、連邦の助成金予算引き締めたたる

多年助成申請の団体、3分の2が第一審査で却下

 国内芸術団体の多くが、連邦の助成金をオーストラリア・カウンシルを通して受け取っているが、保守連合連邦政権はここでも予算削減を行っており、多年助成金を申請した芸術団体の3分の2が第一審査でふるい落とされ、長期的な活動資金のめどが立たなくなっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 助成金資金プールは1億ドルを上回っており、政府の援助に対して関心表明書を提出した412団体の約39%、中小162団体にはオーストラリア・カウンシルから完全な助成金申請書類を提出するよう招きがあり、残り250団体は政府の助成金の望みを絶たれている。

 申請した団体のほとんどは当否について沈黙を守っているが、全国視覚芸術協会(NAVA)は、第二審査に応募が決まっており、各団体に激励と連帯のメッセージを送っている。

 NAVAのエスター・アナトリティス理事長は、「文学、舞台、視覚芸術で10団体ほどが第一審査で落ちたと伝えてきている。現在、あらゆる考えや作品が重要であり、必要とされている。互いに力とビジョンを与えあおうではないか」と述べている。

 今回の多年助成金は2021年1月から2024年12月までの期間についてであり、オーストラリア・カウンシルは今回初めて、資格団体からこの多年助成金の関心表明書を求めた。第二審査に進む162団体もすべてが助成金を受けられるわけではなく、2020年2月の審査で落とされる可能性がある。しかも、この段階で落とされた団体は4年後の助成金発表と募集まで助成金申請のチャンスはない。

 シアター・ネットワーク・オーストラリア(TNA)の提出したモデリングによれば、現保守連合連邦政権がオーストラリア・カウンシルの予算そのものを削減しており、現在助成金を受けている団体の4分の1が助成金を打ち切られることになる。

 TNAのニコール・バイヤー理事長は、「2020年2月に現在と同じ数の団体が助成金を受けるためには、現在の予算では最低700万ドルは不足するが、保守連合政権が助成金をそこまで削減している」と語った。

 2017年から2020年までの4年では、60以上の団体がそれまでの助成金を打ち切られており、助成金を受けられたのは申請した262団体の半分にも満たない。
■ソース
Arts organisations hit by funding bad news

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